【煙火】

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【煙火】

『煙火』 連想されるのは、文字通り『煙り』と『火』。 『狼煙(のろし)』と読んでも、間違いではない。 『煙火(えんか)』には3つの意味がある。 その2つが『煙と火』であり、『のろし』。 そしてもう一つが、夏の風物詩、『花火』。 火薬や発色剤を混ぜて筒や玉に詰め、点火して破裂や燃焼させ、その美しさを楽しむもの。 花火の正式名称が、煙火(えんか)である。 (もっと)も、それは法令上や火薬類として呼ぶ場合の専門的用語であり、一般的には夏の季語でもある『花火』と呼ぶのが相応(ふさわ)しいでしょう。 また煙火には、手持ち花火や線香花火の様に、おもちゃとして楽しむ種類と、打ち上げる花火(割り物やポカ物)や仕掛ける花火などの観賞用の種類がある。 因みに、『打ち上げ花火』も正式には、『打ち揚げ花火』と書く。 意外と知らない煙火の世界。 夏の夜空を鮮やかに、賑やかに彩る煙火。 それを楽しむ人それぞれに、様々な想いがある。 またその一方。 危険な火薬を扱い、命懸けで作る職人たち。 そして出来上がった火薬玉を信じ、命懸けで打ち上げる花火師たちの想いもまた、人様々である。 そんな人々の様を、小さな物語にしてみました。 夏の夜に咲く火の花。 お楽しみ頂けたら幸いです。
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