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辺りが薄暗闇に包まれる頃、プールサイドに置かれているいくつもの松明に
火が灯された。
ヤシの木を背にして燃え盛る松明を見ていると、
自分は今南の島にいるのだという実感に満たされる。
非日常の世界にこうして身を委ねていると、
心と体が一気に解放されるような、そんな気がした。
理紗子はプールサイドをゆっくりと歩きながら、ホテルへと戻って行った。
今夜はこのままレストランに行き、
石垣島での初めての夕食を、ゆっくり堪能しようと思っていた。
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