eyes:2 朝比奈 瑠美の問いかけ

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「ハハッ……それなら確かに、元気に見えたかもな」 「でしょ?私の目は誤魔化せないよっ♪」 どんなもんだい、というような顔をしながら、エッヘンと胸を張る彼女。 翔は本当に嬉しかったけど、すぐに表情を元に戻して少し目を伏せた。 ドライなようだが、そんな風に言ってもらえても、結局現状は何も変わりはしないからだ。 自分の小説が売れていない事に、何の変りも無い。 「でも、落ち込んでるのは本当だ」 「ふーん、そうなんだ……ってかそう!さっき言ってたアレ、何を捨てれないの?」 ───おーい、結局そこに戻るのかよ。 翔は参ったなという顔をしながら、再び片手で頭をクシャクシャっと掻いた。 何か頭が痒い人みたいだ。 「えっ?それ言わなきゃダメ?」 「そりゃダメでしょーここまで話したんだから♪」 「いや、でもまだキミとは出会ったばっかだし、別に俺とキミとは友達でもないし」 友達でもないから、そこまで話さない。 一見完璧な返しをした翔に、彼女はニコッと笑う。 その顔は確かに可愛い。 けどその笑顔はただ可愛いだけじゃなく、何か企んでる雰囲気が滲み出ていた。 「じゃーご飯奢って♪」
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