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昔からずっと自分に自信が持てない地味な女で、一応彼氏はいるけど、それに関しての悩みも尽きなくて、将来のことを何かと不安に感じることが増えてきた。
しばらく走り、ようやくマンションが見えてきたところで、駐輪場に入れるために自転車を降りた。
「愛莉!!」
誰かが私の名前を呼ぶ声が耳に響いた。
暗闇から突然聞こえたその声に、一瞬心臓が止まりそうになる。変質者かとビクッとしたけど、この声、明らかに聞き覚えがある。
「何で? 何で愛莉がここにいる?」
えっ、だ、誰?
この人、どうして私の名前を知ってるの?
こ、怖いよ。
本当にいったい誰なの?
この、目の前にいる……
美し過ぎる超絶イケメンは!!
「無視するなよ、俺だよ」
えっ、この声……
この懐かしい声は……
「ま、まさか……瑞? 瑞なの?」
「まさかって……」
苦笑いする男性の顔をまじまじと見て、私は、恐る恐るもう一度尋ねた。
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