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令和大和
俺たち二人はそのまま小笠原諸島沿岸偵察任務となり離陸した。
公貴
『なぁ大護久しぶりのF3はどうだ?』
大護
『ああ、快調だよ』
公貴
『それにしても武田少佐目が真っ赤だったぜ』
大護
『ありゃ徹夜してたな』
公貴
『武田さんにはお世話になった人だからいいとこみせたいな』
大護
『そうだな。それより公貴、ドールを敵が襲ってきそうな場所に配置しておけよ』
公貴
『わかってるけど敵が襲ってくる場所って言っても一機しかないから上空に飛ばしているぞ。せっかく無人機なんだから複数飛ばせるようになんねーかなー』
大護
『仕方ないだろ。自身の戦闘機と無人機飛ばすだけでもそうとうな操作技術が必要だからな』
公貴
『あーそうだな。めんどくせ。こいつら勝手に飛行してくれないかな』
大護
『馬鹿なこと言ってないで集中しろ!そろそろいずもが見えてくるころだぞ』
公貴
『あーハイハイ、いずも、いずも、ん?』
大護
『どうした?』
公貴
『なんか水平線で光らなかったか?』
マッハで飛ぶ俺たち二人はすぐに光の場所までたどり着いた。
公貴
『あれ?バチバチ戦闘してない?』
大護
『ああ、いずも空母中心に艦隊陣形を敷いているな』
公貴
『まぢかぁ。いきなり戦闘とかついてないな。。。』
公貴
『あ!?右翼の艦が爆発した!?』
大護
『どうやら敵は正面がおとりで右翼からの奇襲を成功させようとしているみたいだな』
公貴
『右翼からの戦闘艦がミサイルを連射させながら陣形に近付いているぞ!』
大護
『まずはあの戦闘艦を叩く!公貴死ぬなよ!』
公貴
『ああ、大護もな!』
いずも空母中心に右翼の艦が次々と沈んでいき戦闘機、イージス艦が入り乱れる激しい戦闘となった。
公貴
『おいおい、戦闘機の数多すぎじゃないか?』
大護
『たぶん福建が近くにいるんだろ』
公貴
『ああ、あの地名を名前にしたふざけた空母だろ』
大護
『もしかしたら山東や遼寧もいるのかもしれない』
公貴
『うわーまぢで容赦ないな』
大護
『数年前のロシアウクライナ戦争みたいに短期決戦をしかけて台湾を統治する気なんだろ』
公貴
『俺たちの仕事は長期戦に持っていくことか』
大護
『ああ、まずはいずもを沈められたら俺たちの飯がなくなる!死ぬ気で戦え』
公貴
『あ!俺のドールが落とされた』
公貴
『一度いずもに着艦する!』
大護
『死ぬ気で戦えって言ったそばから。。。』
公貴
『ああ、わりぃ』
大護
『いずもに着いたら右翼からの状況を聡一郎に伝えて回線を教えて繋いでくれ!俺はドールを盾に戦線を維持する』
いずも空母は正面から左翼に舵をきり、右翼からの艦隊から逃げる形となり、いずもと回線が繋がった。
聡一郎
『大護久しぶりだな。こちら聡一郎だ』
大護
『聡一郎!?おまえなのか?』
大護
『だいぶ声が変わったな』
聡一郎
『もう10年も会ってなかったからな』
大護
『それより公貴から右翼からの状況は聞いたか?』
聡一郎
『ああ、大丈夫だ。援軍がくる』
大護
『援軍!?』
いずも空母を追う形で攻勢をとってた艦2隻がヒューンと音が聞こえた後爆音をあげて沈んでいき、後方から令和大和が姿を表した。
大護
『まさかあれが例のレールガンってやつか?』
聡一郎
『ああ、そしておまえの親父さんが乗ってるぞ』
大護
『げっ!?親父が?』
聡一郎
『今回の台湾有事防衛総司令官織田信人さんだ』
大護
『えーおかんと別居して数年たつがあいつそんなに偉くなったのか。。。』
聡一郎
『おまえも親父さん相手で大変だろうが作戦会議では敬語を使えよ』
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