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第1話 落神町統一計画
暴走族・百鬼夜行の溜まり場・落神高校にて~
総長が代替わりし、新体制になってから、約3ヶ月が経過した。
その日、現総長・綾斗によって、族の幹部たちが集められた。
しかも、副総長である俺に、何も知らせずに。
毎度毎度、当日になって知らされる俺の身にもなってくれよ…
なんなんだ?嫌がらせか?そうなのか?
まぁ、そんなこんなで、幹部集会が始まった訳ですよ。
でも、綾斗の馬鹿が、アホな提案をしたせいで、集会は、現在カオス。
綾「みんな、聞いてくれ。
俺はこの百鬼夜行で、落神町の統一を目指したい。
統一して、平和にしたい。」
「「「「はっ?????」」」」
幹部全員声を揃えて言ってしまった。
そりゃそうだろ。
礼「マジで???
マジで言ってんの???
どういうことか分かってる?
落神町の統一なんて、ほぼ無理でしょ。」
そう言ったのは、この面子の中では、唯一と言って良いくらいの常識人・礼音。
弥「そうだよ。無理に決まってる。
頭ぶつけた?
一回病院行けば???」
総長に病院を勧めるという、命知らずの所業をするのは、女と見紛う程、線が細い弥央。
咲「あー、吃驚した。
でも、綾斗の事だから、何か考えがあるんだろ?」
そう言うのは、頭のねじがちょっと飛んでるけど、聞き上手な、咲哉。
琉「はぁ…
唐突になんだよ。
本気なのか?」
そう言ったのは、副総長である、俺・琉慧。
璃「綾斗の突飛な発言には、慣れたはずなんだけどなー
そう来るとは予想してなかったわ…」
呆れ気味なのは、綾斗とは一番付き合いの長い、璃玖。
まぁ、族をまとめる立場である総長による、突拍子もない提案によって、誰もが混乱状態。
総長なのにボロクソ言われる綾斗。
流石に今回は自業自得だな。
にしても、突然そんなこと言うなんて、どうしたんだ、あいつ。
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