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「お待たせお2人さん!」
スタバ前に行くと既に2人の姿があった。
「おう!あれ?タマは?」
と不思議そうにコウが尋ねるので、
「コレだよコレ。」
とはやてが小指を立てた。
「あぁ〜例の蔵原くんか!」
すぐに納得したらしい2人は
「あとでからかってやるか。」
と店に入っていった。
いくら田舎でもスタバは人気らしく、少し並んでいた。
「でも高校生にスタバって中々キツいよね。」
とはやてが財布を覗き込みながら漏らす。
「まぁ、美味いもんね。」
シノが同調しているが、財布からは1000円札が何枚も覗いている。
「ってシノめっちゃ持ってるじゃん!金持ちやん!」
と私がつっこむと、
「ふふふ、臨時収入だよ。」
と怪しげな笑みを浮かべて1000円札で仰いでいた。
「わはは笑 その顔はダメなやつだろ!」
とコウが吹き出す。
そんなこんなしている内にレジに到達し、それぞれ飲み物を買ってテーブルに着いた。
「あ、てかさ」
急に思い出したようにシノが言い出す。
「はやてめっちゃいっちゃんの脚マッサージしてなかった?」
え?もしかしてバレてた?
「うっ」
はやてが思わず飲んでいた抹茶フラペチーノを吹き出しそうになる。
「え?マッサージ?そんなら俺にしてよー」
と疲れ果てているコウが言う。
「いやいや笑 いっちゃんが寒いって言ったからさすってただけだよ笑」
はやてがナイスフォローをしてシノは
「ふーん」と納得していた。
そこからたわいも無い話をしているとあっという間に1時間半は過ぎていた。
「タマ来ねぇな。」
「今日はもう来ないっしょ。」
「じゃ、今日はこれで切り上げるか!」
じゃあねーと別れの挨拶をし、それぞれの交通手段で帰っていく。
私はもちろんはやてとバスに乗った。
人が多くてずっと立ちっぱなしだったから足が疲れた。
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