良い子は寝る時間

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良い子は寝る時間

はやてはしばらくその場でキスを続けた。 唇に、首に、鎖骨に、肩に、腕に、指に。 私の全身がはやてを求めているのがわかる。 互いに息遣いが荒くなってきて、頭がボーッとしてきた。 「部屋行こう。」 そう言ってはやてが私の手を引いて自室へと誘導する。 「ギシッ」 はやてのベッドに押し倒された私はもう快感と安心感に溺れていた。 はやての細い指が上から下へと降りてくる。 「っ…」 私の下に触れると、はやてはにかっと笑った。 「あれから、1人でしてた?」 不意にはやてが問う。 「えっ…んっ、さあ。」 まさかしてましたなんてバカ正直には言えなかったので動揺して咄嗟に否定する。 「ふーん。ウソだね。」 その瞬間指を私の中に入れてきて、激しく動かした。 「あっ!あっ…うっ、」 身体中が熱を帯びていて、否定することもできない。 「っ…好きだよ、いっちゃん。」 はやては目こそ合わせてくれなかったが、こう言った。 そんな言葉をはやてから面と向かって伝えられたのは初めてで、でも思考回路はショートしていて… 「あぁっ!いっ…んっ!」 私は果てて、はやては私に優しく抱きついてきた。 「はぁ…はやて…」 はやては疲れたのか私にしがみついて顔を上げない。 はやてはパッと見男子だが、目はくりっとしていて、まつ毛は長い。 とても綺麗な顔をしている。 あー。私だってはやてに触れたい。
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