お泊まり会!

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お泊まり会!

「おじゃましまーす!!」 荷物を家に取りに帰ってはやての家にお邪魔すると、もうタマは着いていた。 「おーどうぞどうぞー」 はやてに案内され、リビングへ向かうとテーブルにはご馳走が並べられていた。 「あらー!いっちゃん!!久しぶり〜 今日は奮発しちゃったからいっぱい食べてね」 はやてママが満面の笑みで出迎えてくれた。 「お久しぶりです。ありがとうございますー」 お父さんは出張中らしく、私たち4人はペロリと大皿を平らげて楽しい楽しい夜の時間が訪れようとしていた。 「じゃあ、私寝るからねーおやすみー」 「おやすみー!」 はやてママは22時くらいで寝室へと向かった。 私たちはと言うと… もちろん、夜はこれからである。 「ねぇねぇ、今日の恋バナの続き聞かせてよ」 はやてがタマを急かす。 「えぇ〜もう話すことないけどー」 顔を少し赤らめながらも、やはりタマはペラペラと話し始めた。 タマの意中の相手は隣のクラスのサッカー部:蔵原くんらしく、かなりいい感じだという。 「とりあえず顔が良いんだよぉ。そして優しいしさぁ。サッカーしてるところなんか見たらかっこよ過ぎて叫びそうだった!」 早口で興奮気味に話すタマをはやてと私は頷きながら、ちょいちょい弄りながら聞いていた。 すると、 ブーブー 「あれ?タマの携帯じゃない?」 「あ、ほんとだ。」 これはもしや…と私ははやてと顔を見合わせる。 「え!やばい。蔵原くんなんだけど!」 やはり、私たちの勘は当たったようだ。 「相手からかかってきたんだから、出ちゃえ出ちゃえ!自分らは2人でイチャイチャしとくからさ。ね?笑」 冗談交じりに、こっちを見てくるはやての笑顔はなんだか冗談を言っているようには見えなくて、直ぐ目を逸らしてしまった。 「うん。ありがと!」 タマは申し訳そうな顔をしながらも嬉しそうにベランダへ出ていった。
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