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「ねー。さっきイチャイチャするって言ったよね?しよーよー」
私はこれまた冗談交じりにはやてに笑いかけた。
「ん?いっちゃん自分とイチャイチャしたいんだろ?こんな可愛いやつ襲っちゃうぞー!」
次の瞬間、全身をくすぐられ、私は笑いを抑えることができなくなった。
「うひゃひゃひゃひゃ!ちょっ笑やめてー笑」
私は人一倍、いや人二倍こちょこちょには弱い。
「ほーう。誘ってきたのはそっちなのになぁ」
はやてが意地悪な笑みを浮かべる。
やばい。ダメだ。
はやては普段は優しいけど、スイッチが入ったら制御できなくなるタイプだ。絶対。
良く優しい人が怒ると本当に怖いというように。
まぁ、はやてがガチギレしたところなんて見たことがないけれど。
今度は耳を指でゆっくりツーとなぞられて私は思わず身をよじらせる。
「ちょ、何その変態的な手つきー
はやての変態野郎。」
それでも無言で、はやてはくすぐってくる。
ゆっくり、指が触れるか触れないかのギリギリのラインを攻めて。
やばい。今日はもう抑えられないかもしれない。
実は以前もこういうことがあったのだ。
その時に気づいてしまった。
私ははやてに対して、幼なじみ以上の何かを感じているということに。
そして、はやても私に対して同じような感情を抱いていることに。
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