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プロローグ〜初恋〜
side奏時
あれは小学5年生の夏の事。
「キャー!!」
教室内に響く悲鳴。
「やだ!!虫怖い!!とって!!」
そう言って俺に近づいてくるクラスの女子。
「今とるから動かないで」
俺はその子の肩についてる虫をとって窓から逃した。
「ありがとう!!…奏時君って王子様みたいだね!」
潤んだ目で俺を見上げて、彼女は微笑んだ。
顔から炎が出るほど熱くなるのを感じた。
彼女は斎藤 未来
クラスでも可愛いと評判の美少女である。
この時俺は、この子の王子様になる事を決めた。
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