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翌日、昼休みに隣りのクラスの前を通りかかると人だかりがあった。
同じサッカー部の奴が近くにいたので聞いてみる。
「おい。これ、何があったんだ?」
「なんか、女子トイレで水かけられたらしい。制服びしょ濡れでほら1人体操着で座ってる」
指差した先には未来がいた。
確かに1人だけ体操着で後ろに立ってる未来の友人らしき女子が未来の髪をタオルハンカチで拭いている。
「一体なんでそんなことに…」
「さぁ?俺もさっき通りかかって、聞こえてきただけだし…」
「そっか。」
(どうしようか。直接聞くべきか…いや、迷ってる場合じゃない。俺は未来の王子様になるって決めたんだ。
こういう時こそ話を聞いて助けるべきじゃないか!)
俺は意を決して隣のA組に入っていき、未来の席の前で止まる。
「…奏時くん?」
未来が戸惑ったように俺を見上げる。
俺は未来の横にしゃがんで、未来を見た。
「何があったの?」
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