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DV
DV:ドメスティックバイオレンスとは親しい関係の中で起こる暴力の事。
精神科の病棟の、真っ白い部屋の中で、白い病院着を着せられた中川瞳が小さな布切れを抱っこして、体を前後にゆすっている。まるで赤ん坊をあやすように。目はどこを見ているのか、宙をさまよっている。
檻越しの病室の外では、医師が二人、瞳の様子を見守っていたが、首を横に振って立ち去って行った。
「駄目かねぇ。こちらの世界にはもどらないだろうか。」
「う~ん。DVに気づく前だったら、結果も違ったんだろうけど。」
*******
中川 瞳は夫の孝明から結婚する前からすでにDVを受けていた。二人は幼馴染で、中学校からの付き合い。瞳が高校を卒業し、地元の信用金庫で働き、孝明が大学に行っている時が解れるチャンスだったのだと思う。
何故なら、つきあっていた中学校の時から瞳は孝明にDVを受けていたのだから。ただ、それがDVであると、瞳も孝明も気づいていなかったのが不幸だった。
孝明は小さい頃から何をするにも自分が決めた通りにしないと気が済まない性格だった。長男で、元々中川家が男尊女卑の家系だったからかもしれない。小さい頃から3つ上の姉を差し置いても長男の孝明の意見が通る家だった。
中学生の頃は、瞳は孝明のそう言った行動を男らしいと勘違いしていた。瞳はどちらかと言えばおとなしめで、自分の意見をあまりはっきりとは言えないタイプだったから、ぐいぐいと引っ張ってくれる孝明を頼もしいとさえ思っていた。幼稚園からいつも孝明の言う事を聞いていたので、そういうものだとさえ思っていた。
『私達、幼稚園からずっと一緒なんだもの。きっと赤い糸で結ばれているのよ。』
瞳はこんなふうに自分たちの中を運命的なものだと思っていた。
中学のクラスの男子と話をしたと言っては、帰り道で瞳の事を平手で叩いたこともある。でも、それすらも、瞳は『あぁ、私の事、こんなに思ってくれているんだ。』と良い方に勘違いしていた。
瞳の家は、裕福な中川家に借金があった。だから、孝明が多少瞳に無理を言っても、外では孝明の親に文句も言えなかった。
瞳にも、なるべく孝明の言う事を聞くように言い含めていた。
もちろん、中学生の時から孝明は瞳の身体も求めた。
性欲も、異性に関する好奇心も盛んな健康な中学生。
よく言うヤングアニマルという訳だ。普通の中学生の男子はそこで悶悶とするのだろうが、そこに自分の言う事を聞く対象がいれば簡単に欲望を満足させられる。
大人しいうえに身体も小さな瞳は、さすがに中学一年生の時には初潮もまだだったので、孝明にSEXしようと言われても、怖くて体の関係は拒んだ。
孝明もまだ少しはまともな考えを持っていたので、初潮が来てからだったら体の関係を持っても良いと約束させ、それまではSEX自体は我慢した。
だが、どうしても自分の思い通りにしたい孝明は、学校の帰りに自分の部屋に連れ込み、瞳に、自分も裸になるから、裸になるよう命じた。
瞳はこれまで孝明に逆らったことがなかったので、レースのカーテンだけをひいた明るい部屋で、裸体を見せろと言われれば、逆らう事もせず、制服を脱ぎ、孝明の言う通り両腕を広げて、何も隠さずに立ち、成長途中の微かに膨らんだ胸や、まだ薄い恥毛の生えた下半身を孝明の目の前に晒すのも当たり前だと思っていた。
孝明は性に対して貪欲だった。まだ、体の関係は無理だと言われても、自分の欲望は満足させたいので、最初の頃は瞳の裸を見ながら、瞳の目の前で自慰をして見せた。そうして、こうやってこするんだ。と、瞳に自分のまだヒョロヒョロとした一物をこすらせ、その間、自分は瞳の小さな胸を触って興奮し、何度も果てた。
瞳に中学3年の遅い初潮が来ると聞くなり、最初の生理が終わったその日に瞳は孝明に処女を奪われた。一年生の頃から、何度も裸で見つめあってきた二人は当然のように肌を合わせた。
瞳の身体も孝明によって成長させられていた。何度も痛いと言いながら揉まれた胸も大きく発達し、秘部もまた、嫌だと言いながらも孝明に触られ、見られ、濡れやすく敏感に反応するようにされていた。
孝明の一物は二次性徴中に、自分でも激しくこすり、瞳にも何度もこすらせたことで太くたくましく成長して瞳の中には入らないのではないかと、瞳を怯えさせた。しかし、それまで体の関係は持たなくても、瞳も秘部を何度も孝明の指で責められてはいたので女としての快感も感じてはいたし、性に関しては他の中学生よりも大胆だった。
瞳は初めての時はさすがにこれが自分の中に入るのかと、不安に思ったが、孝明は運命の人だから処女をささげても大丈夫。と考え、孝明もさすがに最初だからと念入りに瞳の秘部を潤してから事に及んだので、破瓜の痛みにも耐えられた。
学校が終わるまでは必ず避妊することと、孝明は母親から厳しく言われていたので、瞳とSEXする時も避妊具は忘れなかった。
孝明の親も瞳は孝明のおもちゃだと持っていたのだが、世間体と言う者もあるので、不名誉なうわさは避けたかったのだ。
瞳の小柄な体は大きな一物の孝明にはギュッと閉まって大きな快感があった。
その分、瞳は孝明が体の中にいる時は痛みも大きく、最初のSEXは当然としても、その後のSEXの後もいつも瞳の秘部は流血した。孝明の大きなものは一番奥まで入れると瞳の秘部は耐えきれず裂けてしまうのだった。
おまけに小さな瞳の一番奥まで入れるので、いつも子宮口に孝明の物が当たってそれがまた痛いのだった。
時々、あまりの痛みに、「あまり奥まで入れないで。」とか「もうちょっとそっとして。」と訴えてはみるのだが、孝明は自分の欲望のままに果てるまで瞳を離さなかった。
しまいには母に相談したが、母は「体が慣れるまではそう言うものだ。」というので瞳は我慢していた。
すでに、精神的にも、肉体的にもDVを受け続けた瞳はこれが間違っていると思う認識もないのだった。
そうして、二人が20歳になった時、孝明はまだ大学生だったが、中川家の意向もあって、結婚することとなった。
孝明が卒業するまでは、生活費は中川家が援助するという約束の元で。
中川家としては我儘な孝明がおとなしくしているのも何でも言う事を聞く瞳がいるからだとよくわかっていた。
瞳が就職したことで、他の色々な年上の人からの意見で、孝明との関係がいびつなものだという事がばれないうちに結婚させてしまおうと考えたのだった。
結婚したらしたで、孝明は分別がつかなくなってきた。瞳は自分の者とより深く考えるようになったのだ。
自分が学校に行っている間、瞳が勤めに出るのも、面白くない。常に自分の事だけを考えていてほしい。
孝明は瞳を束縛し始めた。元々自分が優位に立っているつもりだったのに、実は孝明が瞳に依存していたのだった。
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