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夏の夜は
この街に来るのが遅いから
太陽が沈んでないのに
花火を始めた
その光が意外と明るくて
夜まで待たなくて正解だって
はしゃいだ僕ら
何万光年もの先の光を
探して旅する探査機のように
明日を求めた僕ら
夜になりきってない空に
花火は明るすぎる輝き
その光が明日を連れてくる前に
消えてしまうとも知らないで
ふたりだけの秘密のような運命
見つけた気になってた
夏の夜は
この街に来るのが遅いから
太陽が沈んでないのに
花火を始めたから
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