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次の日、予約なしだったので3時間近く待つ事になるので近くのファミレスに入る。
ファミレスで看護婦から渡された自己診断用紙を開く。
B5用紙3枚に、チェック項目がびっしりあった。
ファミレスで2時間近く費やしてから病院へ戻る。
病院では自分の名前を呼ばれるまで椅子に深く腰掛けて、壁に後頭部をつけた
あたしは歯を食い縛り激痛に耐えた。
尾てい骨を、さすりながら洗面所まで行き顔を洗った。
冷たい水が火照(ほて)った顔を心地よく醒ました。
少しだけ痺(しび)れた感覚が、正常に戻りつつあった。
汚物で汚れた顔に手に掬(すく)った水で、バシャッバシャッと叩きつけた。
『フゥ~』
顔面を突き刺すような水に思わずため息を洩らした。
ふと後方に気配を感じ視線を錆びれた鏡に転じた。
わわ
『えっ!?』
(誰の手? あたしの肩のあたりに白い手が……)
あたしは反射的に振り返った。
(そ、そんな馬鹿な。誰もいないなんて?)
『しっかりしてよ!弘美。幻想よ』
私は自分を励ました。
(……でも何故? 全身の毛穴が、チリチリとするのかしら)
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