死霊の館

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楓って誰だい?』  『あたし20分で他の指名客のボックスに行くので、残り時間20分のヘルプに来る女の子よ』 クスクス笑いながら由美が呟いた。 『20分って短いな』  『指名が、かぶらなきゃ40分居られるわ。 ワンセット40分だから次のセットも由美を指名お願いね』 『うん解ったよ』 15分経過したらサービスタイムに突入した。  突然、店長のサービスタイムの声に連動して店内が暗くなった。  7色のミラーボールと激しいミュージックが煌(きら)めくように襲ってきた。  由美が私の膝上に跨(また)がり、ブラジャーのホックをはずす。 私は不安になり、周囲を見回した。
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