死霊の館

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 左の50代の親父が、自分の娘ぐらいの女の子と濃厚なキスをしながら胸を揉んでいた。 (後5分で、由美は別のボックスに行くのか……) 『由美ちゃんは、この店は長いのかい?』 私は由美の耳許で呟いた。 『さぁ、よく解らないの。  椿ちゃんの話では1年前ぐらい前と言う事だけど……』 彼女も私の耳許で囁いた。 突然、静かなミュージックに変わった。 由美がブラジャーをつけて、また右側に座る。 『由美さん……7番テーブルへ』 アナウンスが店内に響いた。
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