死霊の館

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「ありがとう。妹の行動が少し解ったわ」 弘美は丁寧に小田和義に礼を言って別れた。 『あっ、いけない寝坊だ……ギリギリだわ』  弘美は洗顔をしようとして、ふと鏡の中の自分の顔を見て固まった。  (なぁに、この下品な化粧! 寝る前に化粧は落とせってメモに書いたのに……)  弘美は苛立つように、ぶつぶつ呟きながら洗顔を済ませた。
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