☆01. ハッピーバースデイ☆

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☆01. ハッピーバースデイ☆

 平日はかるく彼の好きなものを作り、週末にご飯を食べに行く。彼の好きな、鉄板でハンバーグを焼くお店で。いつもハンバーグやステーキを分けっこする。子どもたちも随分食べるようになった。  うふふ。帰り道、スキップをしたい気分。  あなたに会える毎日が輝いている。お月さまだってあんなに綺麗に、あなたが生まれた日を祝福している。  今日は早めにお仕事を切り上げて帰ってくる。子どもたちも、どことなくそわそわしているように見える。  大好きな――あなたのBirthday。  サラダを作っていると瑠那(るな)が手伝ってくれた。(そう)なんてテーブルのセッティングなんてして張り切っちゃって。みんな――パパが大好きなんだから。  普通にお食事を用意しているように見えていきなり電気を消してハーッピバースデー、って歌うのがうちのお約束。  さぁあなたがそろそろ帰ってくる。電気を消して。みんなしぃー、っだよ。  がたん、と玄関で物音がする。 「ただいまー」とあなたの声。……大好き。  八月八日は幸せの日。あなたをちょっぴり驚かせて……あなたの喜んだ顔が見たくなる、最高の日。  さぁ。みんなで集まって歌うから、ほんのちょっとでも、驚いて見せてよ。
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