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俺は、勝手に空いた扉を見た。
九一が、
「・・・・凄い。」
とつぶやく。
「どうせ、異国の知識だよ。」
いえば玄瑞が、
「稔麿は、ひねくれていますからね。
素直に聞けないんですよ。
海月さん、どうなっているのか教えてもらっても?」
相変わらず疲れる。
性格は死んでも変わらないらしい。
「はい。これは、人が近づくと、開くように、センサー、というものがついています。」
「なるほど。異国の輸入品で?」
「いいえ。日本も作れる技術力があるので。」
「良かったです。」
九一は必死にめも?、を取っている。
ビルの中は涼しい。そして明るい。
すべてが全て異国の知識ではないようだ。
他にも歩きながら、前を歩く玄瑞が動く箱に、(えれべえたあというらしい)
動く階段、(エスカレーターというらしい)、何でもできるという板(スマホだっけ)を見て質問していた。
もちろんあの癪に障る、爽やかな笑顔を見せて、余計な一言を付け加えながら。
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