2こんにちは?

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2こんにちは?

 そこにいたのは、 the busi!! だった。 フッカフカの芝生の上に落ちていたのは、袴を着て、帯刀した武士… 「藍、どうする。」 「海月がきめてよ。」 「いやん、くらげちゃんこわーい」 「キーショ」 言い争っている間にバレやしないかと侍さんのほうをチラ見・・・。      目が!目があってしまいました。・・・ ちーん。と頭に天使の輪が…。と思っていると・・・ イケメンさんが海月並に怖い微笑みで刀を抜いて・・・。。。 窓まで近づき、 「あ・け・て」 と口パクなさっているぅ。 でもここで怯えないのが我等がくらげちゃん。 ふつーに窓を開けて、 「どちらさまで?」 と天使スマイル。 「やはり時渡りしたようです。ねぇ、稔麿。」 「みたいだね、馬鹿作には理解不能みたいだけど。」 「稔麿ぉ。」 「右に同じく・・・」 勝手に会話を続ける人々。 突然穏やかな笑みを浮かべた人が、 「すいません、僕達何故か一度死んだはずなのですが、時渡りしてしまったようです。」 「はい?」 流石の海月も戸惑っている。 「家に上げてもいい?」 「えっ怪しくない?」 「そこ丸聞こえ。」 イケメンのご指摘いただきましたー 「上げないと逝かせるよ。」 はい強硬手段その名も抜刀! ということで和室に5人の侍さんがいらっしゃる。 「藍、ごめんね待たせて。」 お茶を持った、我等がくらげちゃん。 「ねえ、この人たちの正体知ってるんじゃないの?幕末オタク」 「ある程度の知識しかない人たちかも。」 コソコソ話してから、 「私は乾海月です。年は21。こちらにいるのが親友の赤羽藍」 私達の紹介が住むと、 「僕の名前は、久坂玄瑞です。」 さっきの穏やかな人。 「俺の名前は吉田稔麿。」 さっきの抜刀した人。 「俺は、高杉晋作だ!。」 「煩いって」 その、晋作さんは畳とキスをさせられ、 「入江九一。」 静かなイケメン。 「そこの方だけ少し訳ありですよね、斉藤君?」 斉藤君、と呼ばれた男は 「元新選組三番隊組長、斎藤一。」 「「「・・・」」」 あの煩い晋作さんも、抜刀野郎の稔麿の野郎も、静かすぎるくらい黙ってしまう。 恐る恐る、 「どうしましたか?」 きくと海月が、 「齋藤さん以外は、長州藩士であってますか?」 「うん。君の言う通り。尊皇攘夷志士だ。」 と、稔麿さん。 ただならぬ気配がしている。 海月が 「つまり吉田さん、入江さん、久坂さんは新選組が敵ということですね。」 「あぁ、玄瑞たちは知らないけど俺は、池田屋の道中殺されたしね。」 「稔麿はそりゃ知らねえだろうよ。 禁門の変で、九一は討死、玄瑞は切腹さ。」 「馬鹿牛にしては上等な答えだね」 なんと! 敵同士タイムスリップしたことになる。 「「「「「「「・・・」」」」」」」 みんなの沈黙を破ってしまったのは、 まさかのまさかの・・・・・・    入江さんだった。 「…クラゲさん?僕らを居候させてもらいたい。」 「そうですね。僕らもあまりにもこの時代の事を知らなさすぎますし。 稔麿くんだって、キョロキョロする晋作くんのことをおさえつつ、聞きたそうでしたし。」 「・・・否定はしない。」
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