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『ネムさん、フォローありがとうございます! プロフィールを拝見しました。私と同じく、寝るのが好きなのですね! とても親近感が湧きました。よろしくお願いします』
しばらくすると、ネムからメッセージが届いた。
『こちらこそフォローバックありがとうございます! そうなんです、私もねるさんのプロフィールを拝見して親近感が湧き、フォローさせていただきました。私も社会人です。よろしくお願いします』
二人は、いつも互いに他愛のないことをSNSに書き込んでいた。
そうやってしばらくやり取りをしていると、同性であることと、他にも多く好きなものが似通っていることがわかった。
本やゲームのジャンル、好きな芸能人、食べ物、よく聴く音楽、服装の好み、どこへ旅行に行きたいなど、ねるとネムの話題はまったく尽きることはなかった。
ねる;
こんなに趣味嗜好が合うなんて。
ネム;
もしや、前世で兄弟だった?
ねる;
そうだったら嬉しい。
二人のSNSでの交流は、数年続いた。
他にもフォロワーはたくさんいるが、ここまで頻繁にやり取りをするのは、ネムだけだった。
そうして、ねるはさらにネムに興味を抱いていた。
ねる;
今度、実際に会ってみない?
ネム;
いきなり会うのは恥ずかしい。
ねる;
じゃあ、ビデオ通話はどう?
ネム;
それならいけそう。
ねる;
じゃあ、ビデオ通話に切り替えるね。
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