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「きゃあああぁ! 陛下!」  耳をつんざくような悲鳴が真夜中の城に響き渡った。 「ローラ陛下! しっかりしてください! 誰か! 誰かいないの?! 陛下が! 陛下が!」  驚きと恐怖に慄く侍女の声を聞きながら、ローラ陛下と呼ばれた私は意識を手放した。  私は知っている。この後私はもう二度と目を覚ますことはない。  私は死んだのだ。
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