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「・・・俺の方こそごめん。自分に自信がないからって必死に繕って、でも上手くできなくて蒼ちゃんを怒らせちゃって。でも仲直りってどうしたらいいのか分からなくて謝るのが遅くなっちゃって」
「無理にカッコつけないで下さい。住吉コーチはそのままでいいんです」
「別にカッコつけてないもん。それに蒼ちゃんに避けられるのはずっと前からあったから気にしていないし」
「それは・・・ごめんなさい」
「それと八つ当たりだって気にしていないよ。蒼ちゃんが今大変な状況なのは分かっているからむしろ話を聞かせてほしかっただけ」
「それは・・・自分で決める事だから相談するって考えていなくて」
「蒼ちゃんもいつものままでいいの。無理している姿は見たくない」
「別に無理なんてしていないです」
しばらくお互いの顔を見あってから噴き出してしまった。
お互いに素直になれていなかったせいですれ違っていた。それをどう修正したらいいのか分からずこじらせてしまった。
「やっと仲直りできたみたいで安心したよ。さあ、不器用なお2人さん片づけて」
「「不器用じゃないですよ」」
「2人揃ってどの口が言っているんだか」
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