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新たな成長
バジリスクの首を袋に包み、アテナと名乗る少女と冒険者ギルドに向かっていた。
『るんるんるーん♪』
『やけに上機嫌ね』
『ああ、これでランクアップと装備資金両方手に入るからな』
『ふーん。ランクアップねーそうだ!あたしの装備も買ってくれる?』
『なんで見ず知らずのおまえに装備を買ってやらなきゃいけないんだ』
『いいじゃん!いいじゃん!ケチー』
『そもそもおまえ女神なんだろ?装備をだしたり、なんでもできるんじゃないのか?』
『あはは、女神なんて冗談よ!忘れて』
『やっぱり嘘かい』
『ほらほら町に着いたみたいよ』
冒険者ギルドで討伐完了報告をし、金貨100枚でランクアップをした。
『これであとは装備か』
俺はアテナを連れて鍛冶屋を訪れた。
『へーい、らっしゃい』
『俺とこいつに装備を見繕ってくれ。予算は金貨50枚だ』
『金貨50枚か。ふとっぱらだなあんちゃん』
『あたしこれがいいー』
アテナは見るからに高そうな剣を指差していた。
『お、お目が高いね嬢ちゃん。こいつは隼の剣だ』
『隼の剣?』
『ああ、剣が軽くかぜのような攻撃ができる代物だ』
『いくらだ?』
『金貨30枚』
『ぐぅ!高すぎる』
『嬢ちゃんはこいつが気に入っているようがどうする?防具類は安くしとくぜ』
アテナが物欲しそうな目で見つめる。
『わかった、わかった。買えばいいんだろ』
結局俺たちは金貨80枚で隼の剣と鋼の剣、防具一式を買いそろえた。
『へへぇ♪ありがとうユウキ♪』
『おまえにはしっかり働いて貰うからな』
『これからどうするの?』
『うーん。移動するのに馬車が欲しいところだな』
『あんちゃん馬車を買うつもりなのかい?』
『寝ながら移動できる手段が欲しい』
『一番安いやつでいいなら隣の店で売ってるぜ。確か金貨1000枚だったかな』
『1000枚!?』
『ああ、貴族や金持ちが道楽で買ったりする代物だからな』
『1000枚かぁ。バジリスク5体分…』
『そういえば期間限定クエストの報酬で馬車がでてたぞ』
『それを早く言え!アテナ!さっそくクエストを受けるぞ』
俺たち二人は鍛冶屋を出て、冒険者ギルド掲示板を見ていた。
『えっと?これか?』
風鈴村町長依頼 疫病が流行り解毒魔法を使える僧侶様募集
『僧侶か、まだなったことのない職業だがやってみるか』
『風鈴村はどれくらいで着けるの?』
『ここから南西に徒歩1日の距離だな』
『歩いて行くの?』
『まさかフェンリルに二人乗りだ』
風鈴村まで俺とアテナ二人、フェンリルに乗って向かった。
『主殿ー。。。二人は流石に。。。』
『文句言うな!これが終わったらちゃんとした移動手段がてに入るから』
『ユウキ落ちそう!ちょっとしがみつくね』
『おう!落ちるなよ』
アテナは俺の腹回りに手をを回ししがみついた。
プニプニ プニプニ プニプニ
俺は背中に柔らかい物が当たっているのを感じていた。
『発展途上だな』ボソッ
『ん?ユウキ何か言った?』
『な、なんでもねぇ!さぁ振り落とされるなよ』
風鈴村にて
『しっかし寂れた村だなぁ』
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