第7話 熊さん、当然のようにおかわりもする

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第7話 熊さん、当然のようにおかわりもする

「ノエラ、手を貸して。俺のをさわって」 「え……は、ぃ……」  お股の間を散々舐め回されて二度も達したノエラの頭はくらくらしていた。心臓が早鐘を打って全身に血液を送り込んでいるが、それでも妙に酸欠でまだ息が浅い。  そのノエラの顔の横に膝立ちをしたヴィリアムは、ノエラのくったりとしたお手手を取ると自分の股間へと導いた。 「え……えっ!?」  ふれるように誘導されたそこにあった硬い質量。下着の上から軽くふれただけだったが、それが持ち主と同じくらい大きくて存在感を主張していることに気付いたノエラは、驚いて目を大きく見開いた。 「あ、あの……ヴィリアムさん、こ、これっ」 「ん? ノエラがかわいすぎて大興奮してる俺のチンコ。自分で言うのもなんだけど、まあまあデカいだろ」  まあまあ、という程度ではすまない気がする。  ノエラがなんと言うべきか悩んでいるその間に、ヴィリアムはさっと下着を脱いだ。ノエラの目の前に雄々しすぎるイチモツがさらされ、ノエラは恥の心も忘れてまじまじとヴィリアムの男根を見つめた。  男性器の標準的サイズなど知らないし、比較対象も皆無に等しいので、その大きさを正確に評価することはできない。しかし、それでもノエラの本能が告げていた。それはとんでもない大きさだと。下着の上からでもその硬さがわかったし、こうして実際に見てみると、へたをしたらノエラの細い手首ほどはありそうな太さだ。それに、ノエラの手に収まりきらない長さをしている。凶器と言っても差支えないだろう。 「直接さわってほしいんだけど……いい?」 「あ、はい」 「じゃあ体勢を変えるから。ノエラは起き上がってくれる?」  ここでもヴィリアムは丁寧にノエラを気遣って、慎重に尋ねてくれた。ノエラは半ば条件反射のように頷いたが、ヴィリアムにうながされてのろのろと身体を起こす。ヴィリアムは枕をふたつ重ねてそれにもたれると、足の間にノエラを座らせた。 「怖くなければ、握ってくれる?」 「はい……えっと……」  ヴィリアムの足の間に横座りになったノエラは、恐る恐るヴィリアムの肉棒に手のひらを添えた。親指と人差し指をくっつけようとしたが、残念ながら太すぎて指が回りきらない。それにそれはとても熱くて、ドクン、という脈動が手のひらに伝わってきそうだった。 「少しだけ力を込めながら、手のひら全体を上下に動かしてさすって?」 「こ、こうですか」  ヴィリアムに言われたとおり、ノエラは手を動かした。するとヴィリアムは深く息を吐き出して、すっと目を閉じた。 「やべぇ……そう、それだけでも気持ちいい」 「き、気持ちいいんですか」 「ここの裏筋とか、カリ首への刺激も気持ちがいいよ。できそう?」  ヴィリアムはニヤりと笑うと、男竿のいくつかの部位を指差した。そしてその部位にノエラの指先が当たって刺激されると、再び息を吐いた。ただし今度は、何かを懸命に我慢しているような必死さを伴っていた。 「ああ、いいよノエラ。すごく気持ちいい。手を止めないでそのまま動かして、でも俺とキスして」  ヴィリアムは少しだけ顔を前に突き出す。それに応えるように、ノエラも上半身を乗り出してヴィリアムの唇に自分の唇を重ねた。 (嬉しい……なに、この気持ち)  ヴィリアムの男性器をやわやわと手で刺激する。そうすることでヴィリアムがとろけたような表情を浮かべて、気持ちがいいと呟く。その声が、言葉が、ひどくノエラの胸を温める。好きな人の心地良さそうな姿は、こんなにも嬉しく感じるものなのか。 「ヴィリアムさん、もっとしたい……どうしたら、あなたはもっと気持ちよくなれますか」  ノエラは唇を離すとヴィリアムを見つめた。その瞳からは、理性を源泉とする羞恥心はほぼ消えていて、うっとりとした欲望で濡れていた。 「もっとしてくれるの? フェラチオって言って、口と舌で愛撫してくれるともっと気持ちがいいんだけど……でも無理しなくてもいいよ? この手コキでも十分気持ちがいいし」 「いいの、私がしたいから」  グントバハロン国の女性という女性に恐れられ、避けられてきたという大柄な武人のヴィリアム。熊のような巨躯に、目付きも決してやわらかいとは言えず、その存在感の迫力もあって確かに怖がられやすいと思う。こうして彼の裸を見ればなおのこと、彼の屈強すぎる体付きには、必ずねじふせられてしまうような力強さを感じる。  だが、男性器を愛撫されている今は違う。怖さなど微塵もなく、彼はただ、とろけそうなほどやわらかく、そしてえっちな顔をしている。もっとその表情をさせたい。いつもの紳士的で優しい部分はどろどろにとかして切羽詰まったような表情をさせて、先ほどの自分みたいに乱れてほしいとノエラは思った。 「ん……んぅ~」 「はっ、ちょ……ノエラ、やばい、それっ」  ノエラはヴィリアムの股間に顔をうずめ、大きすぎる凶器を口の中いっぱいに頬張った。とりあえず飲み込めそうなところまで飲み込んでみようとしたら、あまりにもヴィリアムの肉棒は大きすぎて、ノエラの喉の一番奥に当たってもなお、全部は収まりきらなかった。 (こう、かしら)  先ほどヴィリアムに散々舐め回された感覚を思い出しながら、ノエラはゆっくりと顎を引いた。唾液と舌を太いイチモツにからませながら、ペニスを口から出す。しかし頬の内側をすぼめながら、再び吸い込むようにそれをまた口に含む。 「ノ、エラっ……そんなっ」  フェラチオは初めてするだろうに妙に小技のきいた舌技を披露されて、ヴィリアムの腰が引けた。 「気持ち、いいですか?」 「あ、ああっ……ほんとにやばい。ノエラ、そんなやり方、何で知ったの」 「さっきヴィリアムさんがしてくれたことを、ちょっと真似してみてるだけです」  そう言って笑うノエラには小動物のような愛くるしさがまだあったが、それと同じくらい妖艶なやらしさが混じっていた。 「ヴィリアムさんが気持ちよさそうにしてると、私、嬉しい」  ノエラは片手を伸ばしてヴィリアムの頬をつつ、となぞった。  大きな熊みたいな男が、ちょっとペニスを舐められただけで甘ったるい声を出して戸惑い、為す術もなくとろけている。そのギャップに、ノエラの胸の奥に火がつく。 「ヴィリアムさんのおちんちん、もっとかわいがってあげますね♡」  ノエラはわざとヴィリアムの耳元でそうささやいて宣言すると、再び上半身をかがめてヴィリアムのムスコを口に含んだ。そして三百六十度、余すことなく舌を這わせる。先ほど教えられた裏筋は細いながらも中身がパンパンなようで、わずかに浮き上がっていて刺激しやすい。下から上に舐め上げたり、裏筋を横断するように舌を左右に行き来させたりしながら、ノエラはヴィリアムの赤黒い凶器を丹念に舐った。 「や、ばい……ノエラ、もうっ」  射精してしまいそうだ。とても処女とは思えないフェラチオに、ヴィリアムの下半身は震えそうになる。 「ひゃんっ」  その時、一方的にされていては敵わないと思ったヴィリアムが長い腕を伸ばし、ノエラの尻肉を掴んだ。ノエラは短い悲鳴を上げたが、すぐにヴィリアムのペニスを口に含み直す。ヴィリアムの手は止まることなく怪しげに菊穴付近の肌をなでてから、その太い指をノエラの女穴に差し入れた。 ――にちゅん、ぬぷぷ。 「ははっ、ノエラ、俺のペニスをしゃぶりながら興奮しちゃってるね。はしたない汁がまたびしゃびしゃ出てるよ」 ――くちゅくちゅ。 「ん~っ……」  フェラチオを続けながら、ノエラは唸り声で反応した。自分ではあまりわからなかったが、ヴィリアムの指にかき出されたラブジュースが太ももを伝う感触がして、確かに自分はおおいに濡れているのだとわかる。ヴィリアムが用意して先に敷いておいてくれたタオルがなければ、シーツには大きな染みができてしまっていたかもしれない。 「そのまま俺のちんぽを舐めながら聞いて、ノエラ。見てのとおり俺の性器はデカい。ノエラの小さな身体のこの小さな穴に入るか、正直心配だった。入るとしても、ノエラにすっげー痛い思いをさせるんじゃないか、って。でもこれだけ濡れていれば、その心配も少しなくなる。女性が濡れるのは男性器を受け入れやすくするためでもあるけど、女性自身の身体を守るためでもあるんだ。だから、ノエラがタオルをびしゃびしゃにするくらい濡れるのは大歓迎。全然気持ち悪くなんかないよ。むしろノエラ、俺に抱かれるためにそういう体質に生まれてきたんじゃないの、って思う」  ヴィリアムはノエラの顎に手を伸ばし、彼女の小さな口いっぱいに頬張られていた男性器を抜き取る。そしてノエラの頬を両手でとらえて引っ張るように持ち上げると、彼女自身の唾液と自分自身のカウパー液ででろでろになったノエラの口内を舐め回した。 「かわいいノエラ、大好きだよ。心の底から愛してる。もう限界。早くノエラのびちょびちょのそこに、チンコを突っ込みたい」 「ヴィリアムさん、もうっ」 「苦情は聞かない。仰向けになってくれる?」  あまりにも直球な物言いに、ノエラの頬が赤くなる。しかしそれ以上ノエラを待つことのできないヴィリアムは、彼女を急かしながら体勢を変えた。ノエラは再び枕に頭を乗せて仰向けになり、ヴィリアムはノエラの太ももに手をかけてぐいっと左右に開いた。 「まずは当てるね。ノエラは身体の力を抜いて、ゆっくり深く息をして」 「は、はい」  ヴィリアムの最後の理性が、ノエラを誘導する。  ヴィリアムは肉竿の根元を片手で持って支えると、その先端でノエラの女の入り口をぐりぐりと押し当てた。亀頭が肉豆に当たった瞬間、ノエラは甘い声で啼いた。 「やぁ……んっ」 「かわいいクリトリスをいじりながら挿入(いれ)てあげようか」  ヴィリアムは妖しく笑うとノエラの恥丘に手のひらを置き、子宮の部分を皮膚越しになでながら、親指を伸ばしてノエラの肉豆をやわやわとこすった。 ――ふにふに、クリクリ。 「やんっ、あっ……」 「力を抜いて、ノエラ。入れるよ」 ――ぴちゃ、ちゅぱ。  粘り気を伴うノエラの女汁が溢れる音がする。まるで水の中へ潜っていくような感覚を伴いながら、ヴィリアムのペニスがノエラの隘路を引き裂いていく。 「い、痛っ……」 「そうだよな、痛いよな。でもごめん、一気にいくよ」  狭いだけでなく、温かくてぬめっている女の道は、奥へ奥へと入り込んでくる異物をぎゅっと捕らえた。その締め付けにヴィリアムは短い息を吐きながら、ぐいっと体重をかけて腰を前に進める。 「うぅっ……や、痛い、ですっ」 「うん、ごめん。ごめんねノエラ、でもすごいよ、俺のでかいの、全部入ったよ」 「えっ……?」 「ほんとだよ、見てごらん、ここ」  ヴィリアムに言われたノエラは、まじまじと自分の陰部へと視線を向ける。彼がまだなでているノエラの下腹部には、ヴィリアムの竿の付け根がぴっちりと接着していた。 「すげぇ……いまノエラのこの腹の中に、俺のチンコがあるんだよ」 「う、嘘……」  あの大きな肉棒が、本当に自分の中にあるのだろうか。首を伸ばしてそこを観察したノエラは、なんだか信じられないと思った。しかし次の瞬間、少しだけ腰を引いたヴィリアムがグン、とその腰を打ち付けると、硬いものが自分の内臓を強く突き上げていることをはっきりと感じた。 「ああっん、あぁっ」 「ははっ、やべぇ……。ごめん、これ以上はもう我慢もできないし優しくもできない。愛してるよノエラ。誰よりもかわいい君を、めちゃくちゃにさせて」 「えっ……あ、あっ……ああぁんっ、あっ」  ヴィリアムの頭の中にいた何人もの「理性さん」たち。それらはいま、全員が熱にとかされて消え失せていた。ヴィリアムの頭と心と身体からあふれ出る欲望をせき止める力は、もうどこにもない。 ――ぐぽっぐぽっ。 「ノエラ……っ!」 「やあぁっ、あんっ、ぁあっ……ああ、あ、だめっ……」  ヴィリアムはノエラと両手の指をからめてつなぐと、一心不乱に腰を振った。激しく出入りを繰り返すヴィリアムの肉棒には、ノエラの愛液がこれでもかとからむ。そのため、少しでも動こうものなら、卑猥な水音が二人の結合部から遠慮なくあふれた。 「はぁ、はぁっ……すっげえ、ノエラのナカ、気持ちいいっ、腰、止まんねぇっ」 ――ぱちゅん、くちゅん。 「ぁあんっ……あっ、アァっ……」 ――ちゅぱん、パンパン。  ヴィリアムの大きな身体が、反動も使って全力でノエラを穿つ。ヴィリアムは自重でノエラを押しつぶさないようにとそれだけはどうにか気を遣ったが、小さな身体で懸命に自分のイチモツを受け入れてくれるノエラがかわいくて愛おしくて嬉しくて、その小さな身体全部を自分の中に取り込みたいと思った。 「ノエラっ、足っ、俺にからめて。ノエラも俺を求めてっ」 「んっ……ぁあんっ、あっ」  ヴィリアムの力強さを受け止めるのに必死なノエラはかすれた声で喘ぐだけで、もはや返事もできない。だがヴィリアムの要望は聞こえたので、宙をさまよっていた両足を彼の大きな身体に巻き付けることはできた。すると、ただ彼に一方的に抱かれているのではなく、自分もそうして彼に抱かれることを望んでいると表明できた気がして、ノエラは苦しそうな目元をしながらも、唇の端をつり上げてほほ笑んだ。 「ああっ、あっ……ヴィリー……」 「んっ、なに、ノエラっ」 ――ずちゅん、パンパン。 「激しいの……あん、あっ……も、わかんなっ」 「いいよ、わからなくて」  ヴィリアムの腰は前後に動き続ける。ノエラのそこは小さいだろうに、どうしてか今は拡張して、ヴィリアムの禍々しい凶器を丸ごと呑み込んでいる。それどころか、うねるようにヴィリアムの欲棒を抱き込み、その肉壁は今にもヴィリアムの摩羅を絞り上げそうだった。 「んっ……ぅん~」  ヴィリアムはノエラの頭を抱きしめるように腕を伸ばし、ノエラの唇を奪った。それはキスではなく、互いの唾液を無様に交換し合う一種の儀式のようだった。 「はぅんっ……あ、だめっ……ああぁっ」  唇が解放されても、ヴィリアムの激しい抽送は終わらない。ノエラの小さな身体は何度も突き上げられ、そのたびに、自分の中にあの大きくて硬い熱棒をはっきりと感じる。ヴィリアムの太い腕に捕らえられて閉じ込められた体勢では寸分の逃げも許されず、ノエラは自分の首元に顔をうずめて浅い呼吸をするヴィリアムの耳元で、甘く啼くことしかできない。 「ああんっ……あ、もうっ」 (声も、やべぇ……もう、ノエラっ!)  普段とは違う、甘ったるくて高い周波数で啼くノエラの声に、ヴィリアムの熱は高まる一方だ。この時間が永久に続けばいいのにと思う。  だが、ヴィリアムの男巣の準備は整った。多くの精液が昇ってくる感覚がきて、フィニッシュが近いことを告げる。 「ノエラ、出すよっ。君の膣内(ナカ)に俺の精液、ぶちまけるからっ……受け止めて!」  ヴィリアムはノエラの小さな身体をぎゅっと閉じ込めるように抱いた。そして高まる快感にすべてを委ねて、小刻みに腰を振る。最奥へ、最奥へ。愛おしいこの()の一番奥へ、容赦なく子種を発射する。 ――ぱちゅんっ……ずんっ。 「はぁ、あっ……すご、熱い……熱い、のがっ……」 「はー……はぁ……」  ヴィリアムは肩で息をしながら、腕の中のノエラを見下ろした。半目で口も半開きのノエラは、ヴィリアムによって激しく揺さぶられたからなのか、くたくたのぬいぐるみのようにだらんとしていた。 「好きだよ、ノエラ」 ――ちゅっ、ちゅむ。  ヴィリアムはしぼんだムスコをノエラの女穴に挿入したまま、甘ったるい声で告げてノエラに口付けた。 「ん……わ、私も……好き」 「ありがとう。じゃあまだ頑張れる?」 「えっ」  ベッドの上でくたりとしているノエラは、うまく焦点の定まらない視線でヴィリアムを見上げた。彼の顔の輪郭にはうっすらと汗が浮かんでおり、ヴィリアムの雄々しい匂いがふわり、とノエラに落ちてくる。 「一回じゃ足りない。ごめん、なるべく優しくするけど、初夜で大興奮してるってことでいろいろ大目に見て。寝て起きたあとのことは全部俺がするから」 「え、あの……一回じゃ、って……」 「いったん抜くよ」 ――ぬぽぉん。 「あっ……ひぁんっ!」  秘部から明らかな異物感が抜け出ていく感覚に、ノエラは短い嬌声を上げた。  ヴィリアムは壁を背にしてあぐらをかくと、ノエラを起き上がらせてその手首を掴み、自分の方へと引っ張った。彼女の背中が自分の腹にくっつくようにして股の間に座らせると、片腕をノエラの乳房の下に巻き付け、さらにもう片手を彼女の女の園に這わせる。そしてヴィリアムはノエラの耳元にささやいた。 「もう一回、ノエラの中に出したい。でもノエラも気持ちよくさせてあげたいから、また頑張ってくれる?」 「ん……は、はい」  なんとなくこれで終わりかとノエラは思ったのだが、まったく終わる気配がしないので、ぼんやりとした頭で頷いた。小難しいことはもう何も考えられず、ただヴィリアムの要求を呑み、おとなしく従うことしかできない気がした。 ――くちゅん、ぴちゅん。 「っ……ふ、ぅっ……」  ノエラは首を横にうんと向けさせられて、背後にいるヴィリアムと舌をからませ合う。ヴィリアムは器用にも、ノエラと口付けをしながら手のひらで掴んだ乳房をやわやわと揉みしだき、桃色の果実も指の腹でやさしくなぞる。ただそれだけなのに、ノエラの乳首はジンと熱を持って妙な痛みを伴った。もっとたくさん、もっと深くまで犯してほしいようだ。  その一方で、ヴィリアムの精液が中からこぽり、と溢れ出てくるノエラの女穴を、ヴィリアムは指を差し入れてかき混ぜた。内肉のどこかにあるはずのノエラの好いポイントを探してさすさすとやさしくこすったり、規則正しくとんとんとたたいたりする。そのたびに、ヴィリアムの子種汁とノエラのマン汁が混ざり合い、やむことのない卑猥な水音の合唱が軽やかに響いた。 ――にちゅぬちゅ、くちゅ。 「はぁ……あぁんっ」 「いい子だね、ノエラ。たくさん気持ちよくなろう。乳首でも、おまんこでも」 ――カリカリ、コリコリ。  ヴィリアムはノエラを褒める。その声は優しいが、しかし手付きは容赦がない。腕の中に閉じ込めたノエラの小さな身体を離すつもりなど一切なく、ノエラが切なげに腰をくねらせるたびにヴィリアムは満足げに笑った。 「あぁっ……あ、ヴィリー……っ」 「何? してほしいことがある?」 「わ、わからなっ……」  胸がじんじんする。ヴィリアムの手のひらで覆われ、肉穴を蹂躙されている下部も妙な心地がする。しかし、それらをなんと言って表現したらよいのだろう。 「こっちを向いて膝立ちしようか、ノエラ。俺にノエラのおっぱいを食べさせて?」  ヴィリアムは甘えるようにねだった。ノエラはふらふらとしながらも体勢を変えて、ヴィリアムの腰をまたぐように膝立ちをする。 「いい子。俺の首に手を回して、体重を預けちゃってもいいよ」 「はい……あっ、ああっ!」  ノエラがヴィリアムの太い首に両腕を回して上半身を傾けた瞬間、ヴィリアムはノエラの桃色の果実を口に含んだ。そしてそれを歯で軽く挟んで引っ張る。すると、ノエラの腰が引けて泣き出しそうな声が上がった。 ――ちゅぱ、ちゅぷ。 「んんっ……あ、あっ……やだ、ぁっ……」 ――くちゅくちゅ、ちゅぽん。  ヴィリアムがノエラの桜の蕾を吸引し、ねちっこくしゃぶる音。それに、ヴィリアムの手がノエラの花孔を指で引っかき回し、熱いとろみをそこに塗りたぐる音。様々な音が、ノエラの耳を艶っぽく犯す。 「ヴィ、ヴィリーっ」 「どうした?」 「な、んかっ……へんっ」 「イきそうってこと? イってもいいよ? 俺におっぱいをしゃぶられながら、えっち汁をたくさん出してるおまんこをぐちゅぐちゅされて、果てちゃっていいんだよ」  目を潤ませて泣き出しそうなノエラに、ヴィリアムはとびきりの意地悪い顔をする。無理をさせている自覚はあったが、あられもない姿でぐにゃりととけていくようなノエラの姿に、まったくもって興奮が抑えられない。このままどこまでも、ノエラをとろかしてしまいたいと思う。 ――くちゅちゅ、ずちゅずちゅ。 「あっ……あ、だめっ」 「そっか、クリトリスもいじってほしいってことかな」  ヴィリアムはにやりと笑うと、透明ながらもわずかに粘り気のあるノエラの淫らな汁でべとべとになった手のひらを、ぺったりとノエラの股間に張り付けた。そして手のひら全体を使って揺らすように、しかし意識は中央にある小さな紅い真珠に集中して小刻みにこすり続ける。 ――ぶるぶるんっ。 「あああっ、やっ、あぁ」 「気持ちいい? 気持ちよかったらそう言って?」 「あぅっ……あ、はいっ……きもち、いい……ああっん♡」 ――にちゃぁ、ねちょっ。 「よかった。いいよノエラ、もっとびしゃびしゃに濡らして派手にイっちゃえ」 「やっ、あっ……あぅっ、だめっ……あ、だめっ、イくっ……イっちゃう!」  ノエラの頭の中が白くパチパチする。何かが全身の中を駆け上り、どこかへ抜けていこうとする。高まる波が頂点を突き抜け、解放されたいと思う。 「んぁっ……ああ、イくイくっ……イ、くぅ~っ♡」  ヴィリアムは手のひらの動きを止めることなく、しかしノエラの甘い乳首を再び口に含んで甘噛みした。手マンをしていない方の手でノエラの腰をがっしりと掴んで自分の方に引き寄せ、ノエラの甘い悲鳴に酔いそうになりながらもノエラの肌の匂いを嗅ぐと、自分でも痛いほどに雄棒が再び滾るのを感じた。 「あぁっ……んっ、っ~……!」  悲鳴を吞み込んだかのような、声にならない叫び。それと小刻みに震える腰と太もも。気持ちいいところをピンポイントで求めるかのように、ヴィリアムの手のひらにこすりつけられた汁まみれのノエラの秘所。それらが、ノエラが絶頂をむかえたことを示す。 「はぁ……はーっ……」 「ノエラかわいい。とってもかわいい。ねえ、俺のチンコ、上から覆いかぶさるようにして挿入(いれ)させて。ノエラのえっちな穴に、丸呑みされたい」  ヴィリアムの据わった目が、ノエラに要求する。大きな手のひらはノエラの腰を掴んで持ち上げ、女穴に男竿を結合させようと、今にも崩れそうなノエラの華奢な身体をコントロールした。 「あっ……やっ、だめっ……大きぃの、太くて……あんっ」 「ノエラ、煽んないで」  己の持ち物を大きいだの太いだのと言われては、ただの誉め言葉にしか聞こえない。男の脳みそは単純だ。そして女の性器は摩訶不思議で、頭ひとつ分以上も身長が違ううえにほかの男と比べてもかなり大きい方のはずのヴィリアムの男の象徴を、ノエラの麗しの隘路はぐぐぐ、と呑み込んでいく。べっちょりと濡れている愛液の滑りが、しっかりその侵入をサポートしていた。 「んっ……は、ぁ……ああ、ヴィリアム、さん……」  ノエラは半分意識が飛んでいるのか、ぼうっとした声でヴィリアムの名前を呼んだ。小さな身体に大きなヴィリアムのペニスを受け入れているせいか、ノエラの身体は小刻みに震え続けている。ノエラは助けを求めるようにヴィリアムの首に腕を回し、彼の首元になまめかしい吐息を漏らした。 「いいよノエラ、俺に寄りかかって。あとは俺がするから」  何を? ノエラはふとそう思ったが、(もや)がかかったような頭の中では思考がまとまらない。ヴィリアムの汗の匂いがして、「その匂いが好き、安心する、もっと嗅いでいたい、初めて会ったあの日もそんな風に思った、でもそれ以上に今はその匂いがなんだかえっちにも感じる」と、まとまらない感想を抱いた。 ――ずん、ぴちゃっ。 「ひゃぁあんっ」  ノエラの桃尻を両手で持ち上げたヴィリアムが、あぐらの姿勢のまま可能な限り天に向かって腰を突き上げる。それだけでは足りないので、むしろノエラの軽い身体を上下にさせることで、ノエラの膣穴をペニスでこすり上げた。 ――ずんっ、ぬちゅんっ。 「はっ……あ、やべっ」 ――ぬぽっぬぽっ。 「やっ、あっ……ああっ」  ヴィリアムの手付きは、どんどん乱暴になる。狭くて潤っているノエラの愛の道に抱かれた肉竿が、狂気じみた歓声を上げている。もっとだ、もっとだ、愛おしいこの娘をもっと犯せ、なぶれ、突き上げろ。この頑丈で雄々しい責め棒で、ノエラに自分を刻み付けろ。 「ノエラ……っ」 「ああんっ……や、あっ……はぅっ、ああっ」  ノエラはもう乾いた声しか出せなかった。何度も何度も下から昇ってくる衝撃に、内臓が揺さぶられる。それが怖くて、恐怖をまぎらわすためにヴィリアムにしがみついた。自分の下腹部がどうなっているのか、何もわからない。でもわかることがある。それは大好きなヴィリアムの身体の一部が、自分の中に確かにいるということだ。 「ノエラっ、愛してるっ」 「んっ……んぅ~」  ヴィリアムが切羽詰まったようにノエラに口付ける。喘ぐこともできなくなったノエラは、重なる唇の隙間から息を漏らして、足りない酸素は懸命に鼻呼吸で吸い込んだ。 ――ずんずん、ぱちゅん。 「はっ……アァッ……」 ――パンパン、パンパン。  ノエラとヴィリアムは、隙間など一切許さないほど密接に抱き合った。そうすることで、結合している性器同士がよりいっそう近くなった。 「はぁっ、ああっ……イくっ……射精()るっ……!」  ヴィリアムの腰が、最高の快感を求めて不格好に前後する。昇り竜のごとく勢いよく上がってきた子種が、ノエラの子宮の奥を目指して再び飛び出していく。 「ああっ……」  腹の奥に感じる何か熱いもの。それがその夜、ノエラが最後にはっきりと感じ取れたことだった。
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