13人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
31 脱水機からの連想 2023/11/04(土)
洗濯機が回転して脱水している。思った以上の水が排水されてゆく。
染色工場の回転式脱水機は、染色した反物を洗った後に脱水するので、直径が三メートル、深さが一メートルもあって、巨大だった。ずいぶん過去の記憶だ。
何を言いたいかというと、この回転する機構についてだ。
車輪の起源は紀元前三千年のメソポタミア文明とされている。以来、車輪の回転運動の機構は変わることなく、乗り物だけでなく、あらゆる機械に利用され現在も続いている。有史以来、この回転運動機構に人類は助けられてきた。
回転運動という機構は、物理的に言えば一次元的変化の連続だ。こういうと、半径と回転角だから二次元的変化だろうと思うが、実際は半径は一定で、変化するのは回転角、つまり角速度で、変数は一つ。つまり車輪や歯車の回転は一次元の運動であり、これはレシプロエンジンのピストンの往復運動と同じ一次元運動だ。(互いに一次元運動だから、レシプロエンジンのピストンの往復運動を回転運動に変換できるのである。)
それならば、ロータリーエンジンのローターはレシプロエンジンのピストンとは動きがちがうぞ、と言う事になるが、三角形に近い形状のローターが、8の字型をしたシリンダー内を、三角形に近い形状のローター内の距離内でくりかえし回転半径を変化させながら回転してゆく挙動は二次元運動と呼べないこともないが、三角形に近い形状のローターが変化することなく移動しているため、局所的な微小変化を考えれば、半径はその部分部分で一定であり、やはり回転運動と解釈できる。
つまり、人類は三千年ものあいだ、回転運動機構をそのまま利用し続けているのである。
では、回転機構に変わる、運動機構があるのかと言う疑問にぶち当たる。
そのような物は存在するのか?
ロケットエンジンやジェットエンジン(内部に回転運動をする部分がある)。これらのガス流体の噴出部には回転部は無いが、排出されるガス流体の質量・dmと ガス流体の噴出速度・vの積、つまり運動量(dm・v)が、ロケット本体の質量・Mと 速度・Vの積(M・V)より大きくなれば、
dm・v > M・V
ロケットは進む。
ロケットが噴出するガスの噴出方向は一方向で一次元で、回転運動と同じ次元だ。
兵器による破壊エネルギーは別として。人は回転運動機構のような一次元の運動機構に変わる機構を創造できないのだろう??
あるいは想像できないのだろうか?
洗濯物を脱水する脱水機を見ていて、そんな事を考えてしまった・・・。
拘りが強すぎか?
最初のコメントを投稿しよう!