![814d493e-0877-4f42-bbb7-c92faf4fdcf0](https://img.estar.jp/public/user_upload/814d493e-0877-4f42-bbb7-c92faf4fdcf0.jpg?width=800&format=jpg)
話は8月にさかのぼる・・。
朝、洗濯物を干していると、突然パキラが何か言った気がした。何だ?すると、また声がする・・・。
「まっじ・・・」
なんだ?パキラ、おまえ、しゃべれるんか?
「まっじ・・・。まじよおっ!」
え?何のこっちゃ?
「いつも、朝、根っこにかけてくれるやつだよ」
ああ、みずか、水ね。まっじね・・・。ちっと待ってろ・・・。
まったくこいつ、明るいとこへ移動して欲しいとか、暖かいとこに持って行ってくれとかいろいろ言うくせに、水の事になると、はっきりしない。
今日、やっと、水について話しはじめた。『まっじよお』って。
俺はパキラの根っこの周り全体に水をかけた。コップ半分ほど。
ほら、まっじをかけたぞ。窓際に置くからな。あと何をして欲しい?
「ちっちゃい枝のさき。かれてるよね。そこがかわくんだよ~。
ふとい枝を切って、白いのぬったよね。あれと同じにしてね~」
わかったよ。ちっと待ってろ・・・。
![8187580f-8c78-4c5f-be89-da14eb35c6f1](https://img.estar.jp/public/user_upload/8187580f-8c78-4c5f-be89-da14eb35c6f1.jpg?width=800&format=jpg)
俺はタイルの目地用接着剤と、
蔓手花鋏(植木鋏)を持ってきて、枝先の枯れた部分を鋏で切り落し、切り口に目地用接着剤を塗った。
目地用接着剤は耐水性だ。水を通さない。枝からの蒸散を防げる。
「ふうっ~。やっと、枝がかわかなくなったあ~。これで葉がのびるよ~」
パキラはそう言って、窓辺の日光の間接光を浴びている。
伸び過ぎた幹を途中から切って葉芽が三つ出た後、一番上の芽が太くなって伸び、それより下の二つの葉芽が2ミリくらいで、その後伸びていない。パキラの説明から判断すれば、小枝が乾いているということだ。
さてさて、今後どうなるのだろうか?
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