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第1話
「これよりラピエル学園入学式を開始します。申し遅れましたが式の進行は私くし、須賀颯太が努めさせていただきます。では、初めに学園長からのお言葉です」
司会の学生がそういうと舞台袖からボブぐらいの髪の長さをした女の人が出てくる。
(お母さんだぁぁぁ!)
私の母はラピエル学園の学園長だ。
「まず初めに、ラピエル学園に入学された皆さん並びに保護者の皆さんおめでとうございます。本日入学された皆さんは初等部の6年間の過程を終了し本来ならば中等部に進学するはずの年齢です。ですが、この場にいる皆さんはフェテールを目指している生徒の集まりです。本日入学された皆さんは家族と離れてしまいますが、学園での生活を楽しんで頂きたいです。」
「それでは――」
司会の人が進行する声が聞こえる。
―――――――――――――――。
「以上を持ちまして、ラピエル学園入学式を終了します。只今より、新入生のフェアリーテール測定を行います。つきましては、保護者の皆様はお子さんと行動を共にするもよし、お帰りになるもよしでございます。ですが、フェアリーテール測定器から半径1メートルはお近付きにならないようにご注意ください。準備が出来次第、教員の方から案内が流れますので案内に従ってください。」
言い終わると司会の人は司会席から下がった。
すると、数人の生徒と教師がフェアリーテール測定器を舞台前まで運んできた。
アナウンスが流れる。
「案内放送失礼します。これより、フェアリーテール測定を開始します。つきましては、ご自由に並んでいただきまして、教員に呼ばれましたら前にお進みいただき測定を開始致します。」
そのアナウンスを合図として、測定が開始した。
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