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そう思っていると放送が鳴る。
「新入生の皆さんの前にペアの相手はいらっしゃいますか?……それでは、これよりペアで行動を開始して頂きます。つきましては、保護者の皆様はここまでとなります。お忘れ物の無いようお気をつけてお帰りください。」
放送が終わると、保護者の人達は玄関の方へ集まって行った。
「百望ちゃん」
私が玄関の方を見ていると美月先輩に声をかけられた。振り返ると美月先輩は続けた。
「私達もそろそろ移動しようか」
「はい!」
美月先輩に連れられ移動する。
移動しながらも美月先輩は説明をしてくれた。
「入学式のアナウンスでもあったと思うけど、フェアリーテール測定でクラス分けが決まるんだけど、クラスと言っても種類があるんだよね」
「種類……ですか?」
「そう種類。私たちフェテールは前衛と中衛に出る攻撃タイプと後衛に出る治癒タイプの2種類があってそのどちらに配属されるかもクラスで変わったりするんだよ」
そこまで詳しいことは知らなかった。
「そうなんですね……初めて知りました!」
いろいろな説明を受けていると、美月先輩が立ち止まった。
「百望ちゃん、ここでクラスを確認していくよ」
そう言って美月先輩が指を指したのは、教室の扉に貼られている大きな紙だ。
「なんですか?これ」
「これはね、各教室に貼られているクラス分け表だよ。自分の名前が書かれてある紙を探して、その教室がこれから過ごす自分の教室だよ」
「なるほど!」
美月先輩と自分たちの名前を探す。
ペアになった2人は同じクラスになる。
私のペアは美月先輩で2年生。
2年生は1年生の頃とペアが変われば教室も変わるらしい。
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