第1話

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「初めまして。須賀先輩のペアの雷多架澄(らいたかすみ)です。よろしくお願いします」  挨拶をされて思う。  (敬語使わないわけないよね……)  すると、美月は挨拶をする。 「初めまして架澄くん。私は葉山美月です。よろしくね」 「あっ、私は美月先輩のペアの西田百望です。よろしくお願いします」  そう挨拶をすると美月に怒られる。 「百望、ルールは?どうしたのかな?」 「え、いや、須賀先輩たちと話している時はルール無視なんじゃ……」 「な・ま・え、守れるよね?」 「わかったよぉ」  そんな会話をしていると須賀先輩が笑っていた。 「あはは。……ごめん、ごめん、百望ちゃん大変だよね。美月はこういう事に細かいから、ルールとか決められたら頑張ってね。あと、僕下の名前で呼んでくれていいよ」 「あ、僕も構いません。というか、西田さんとは同じ1年なので」 「分かりました。そうさせてもらいます」 「てか、早く座れば颯太。あの先生もう来るよ」  美月がそう言い、時計を見る。  11時30分から第1の授業の時間だ。  今は11時28分。  確かにもうすぐはじまる。 「百望、先生来ても変なこと言っちゃいけないよ」 「わかった。けど、変なことって……」  そう聞こうとすると、扉が開いた。  1人の女の子先生が入ってきた。  教卓に教科書などを置くと私たちの方を見た。  すると、1人の生徒が声を発した。 「えっ!なに?こんな弱そうな女の人が怖いとか言われてた先生なの?そんなわけないねーだろ!」  すると、先生はチョークをその生徒に飛ばした。  全員が静まり返る。  そんなことを気に止めず先生は話す。 「新入生の皆さん、入学式おめでとうございます。2年生、3年生の皆さん進級おめでとうございます。このクラスを担当する事になった風野杏子(かざのきょうこ)です。他のクラスのように甘くはないのでよろしくね」  そう風野先生が挨拶をすると、授業の説明を続ける。 「じゃ、第1の授業の説明をするね。まず、全員訓練場に行きます。訓練場に着いたらペアで自分のフェアリーテールを見せあってください。その後のことはその都度説明するからね」  そう言われ、風野先生を前に訓練場へ向かう。 「ねぇ、美月、訓練場ってどこにあるの?」 「訓練場は地下にあるのよ」 「地下?」 「ラピエル学園には地下が5階まであって、先生たの権力次第でそのクラスの使えるフロアが決まるの。風野先生は権力強いから、地下1階とかだと思うよ」
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