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「初めまして。須賀先輩のペアの雷多架澄です。よろしくお願いします」
挨拶をされて思う。
(敬語使わないわけないよね……)
すると、美月は挨拶をする。
「初めまして架澄くん。私は葉山美月です。よろしくね」
「あっ、私は美月先輩のペアの西田百望です。よろしくお願いします」
そう挨拶をすると美月に怒られる。
「百望、ルールは?どうしたのかな?」
「え、いや、須賀先輩たちと話している時はルール無視なんじゃ……」
「な・ま・え、守れるよね?」
「わかったよぉ」
そんな会話をしていると須賀先輩が笑っていた。
「あはは。……ごめん、ごめん、百望ちゃん大変だよね。美月はこういう事に細かいから、ルールとか決められたら頑張ってね。あと、僕下の名前で呼んでくれていいよ」
「あ、僕も構いません。というか、西田さんとは同じ1年なので」
「分かりました。そうさせてもらいます」
「てか、早く座れば颯太。あの先生もう来るよ」
美月がそう言い、時計を見る。
11時30分から第1の授業の時間だ。
今は11時28分。
確かにもうすぐはじまる。
「百望、先生来ても変なこと言っちゃいけないよ」
「わかった。けど、変なことって……」
そう聞こうとすると、扉が開いた。
1人の女の子先生が入ってきた。
教卓に教科書などを置くと私たちの方を見た。
すると、1人の生徒が声を発した。
「えっ!なに?こんな弱そうな女の人が怖いとか言われてた先生なの?そんなわけないねーだろ!」
すると、先生はチョークをその生徒に飛ばした。
全員が静まり返る。
そんなことを気に止めず先生は話す。
「新入生の皆さん、入学式おめでとうございます。2年生、3年生の皆さん進級おめでとうございます。このクラスを担当する事になった風野杏子です。他のクラスのように甘くはないのでよろしくね」
そう風野先生が挨拶をすると、授業の説明を続ける。
「じゃ、第1の授業の説明をするね。まず、全員訓練場に行きます。訓練場に着いたらペアで自分のフェアリーテールを見せあってください。その後のことはその都度説明するからね」
そう言われ、風野先生を前に訓練場へ向かう。
「ねぇ、美月、訓練場ってどこにあるの?」
「訓練場は地下にあるのよ」
「地下?」
「ラピエル学園には地下が5階まであって、先生たの権力次第でそのクラスの使えるフロアが決まるの。風野先生は権力強いから、地下1階とかだと思うよ」
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