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すると、風野先生の声が響く。
「1年のフェアリーテールは制御出来ない。今日から2週間で1年にフェアリーテールを扱えるように訓練してやれ!2週間後の授業で制御出来ていない1年がいた場合はペアの2人とも即退学だ!以上!練習に励むように!解散!」
言い終わると風野先生は訓練場を出た。
「百望、頑張ろうね」
こんなところで美月の足を引っ張るわけにはいかない。
そう思っていると、声を掛けられる。
「2人ともどう?」
声の主は須賀先輩だった。
「普通よ」
美月が返す。
すると、須賀先輩が言う。
「よかったら、なんだけどさ2週間後の授業まで一緒に練習してくれない?」
「嫌」
美月は即答した。
「あははは」
つい笑ってしまう。
「百望?」
「あ!ごめんなさい!美月が嫌って言ってるのに引かない須賀先輩も美月の即答ぶりも面白くて……つい」
「百望はどう?」
「どうって……」
「颯太たちと訓練すること」
「私は全然構いませんよ」
そう返すと、美月は「わかった」と言った。
「百望に免じていいわよ。百望も同学年がいた方がやりやすいだろうし」
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