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「相田蒼空さんと、藤田幹弥さん、どっちも33歳。このお二人にお見合いを申し込みます」
「月乃、二人でいいの?」
「うん」
「会えない可能性もあるんだよ?」
「また申し込みするし、されるかもしれないし」
「まあ、そうだね」
私とあや実が頷き合うと
「相田さまは、川野さまの9人の中にもピックアップされていた方ですが…お二人同時に申し込みをされても………大丈夫ですか?」
吉田さんがものすごく気まずい感じで聞いてくる。
「「大丈夫ですっ」」
私たちはそんなことではどうこうならない。
「吉田さん、お気遣いなく。月乃にオッケーが来て私に来なくても、さっきおっしゃったように割り切れるので」
「私もです。数字のデータでは同時に出て来た方だけど、私とあや実の大学の専攻が違ったことで、どちらかに興味を持たれるとか…そういう可能性をおっしゃったんですよね?そういうことは理解していますから」
こうして待つこと一週間…
いや、お返事は水曜日くらいに吉田さんからいただいた。
私は土曜日、相田さん、日曜日、藤田さんに会う。
あや実は土曜日、大森秦さん、38歳、日曜日に相田さんに会う。
さあ、始まるわよっ…あや実!
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