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俺と並木は、浴衣に着替えて夕食を待つことにした。
予想はしていたが、浴衣姿の並木はいつにも増して格好いい。
対して、俺はというと浴衣に着せられてる感がいなめない。
「木下の浴衣姿って新鮮だな。」
「似合わないから...」
「そんな事ない。」
並木は俺に近づいた。
「本当は今すぐ、この帯を解いて押し倒したいけど、もうすぐ夕飯の時間だし、まだ、布団も敷かれてないから今は我慢する。」
「ん?何だって?」
「だから、今すぐ帯を」
「あああああ///」
「なんだよ。木下が聞いたんだろ?」
「そうだけど、もう大丈夫/それよりビール飲まない?」
「欲しい。」
「おっけ。」
俺は恥ずかしさを隠しながら、冷蔵庫から缶ビールを2本取り出し、そのうちの1本を並木に手渡した。
「はぁー、美味い。」
「それすらも様になるもんな...」
「なんか言ったか?」
「あ、なんでもない/」
心の声が漏れていたのかもしれない。
俺の顔はのぼせてもいないのに、真っ赤だった。
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