寝るな!友田!!!

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「寝るな!!! 寝たら死ぬぞ!!!」 オレは、親友の友田の胸ぐらを掴んで、揺すりながら叫んだ。 「……もう、死んでもいいんだ……僕は眠いんだ……」 友田が、呟くように弱々しく言った。 オレは、その友田を、再び揺すった。 「雪山で、寝ると死ぬと相場は決まってるんだ! だから、寝るんじゃない!」 「……いいんだ……もう死んだって……凍死って一番楽な死に方なんだろう……?」 友田が言った。 「でも、でも、死ぬな! 友田あああ~~!!! 好きなんだああ~~!!!」 と、叫んだところで、目が覚めた。 友田が、隣の席から、教科書で、オレの頭を叩いていた。 「お前! 授業中に爆睡して、恥ずかしい寝言、言ってんじゃねえよ!」 オレは、数学の授業中に、居眠りをしていたのだった。 ああ、でも、親友で愛する友田が無事で良かった、とオレは心底ホッとしたのだった。 おわり
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