出会い

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俺はしがない会社の社畜だ。毎日毎日朝出社して夕方に帰る地味な生活を送っている。そんな俺だが最近始めたものがあるマッチングアプリだ。 『はじめまして!マッチングありがとうございます!』 『はい!こちらこそよろしくお願いします。』 『⚪⚪さんは今日はお仕事お休みですか?』 『仕事です!』 といった具合に自分と相手が互いにコミュニケーションをとろうとした時だけやり取りが成立する。 しかしマッチングどの女性ともやり取りが続かず半ば諦めかけていた。そんな中1人の可愛い女性を見つけた。 新規登録者で自己紹介文はつたなくベトナム人と書いていた。 ベトナムかーでもめっちゃ可愛いしな。いいねだけしておこう。 いいねを押すとすぐさまマッチングしやり取りができるようになった。 『こんにちは!はじめましてリーです。よろしくお願いします。』 『はい!こちらこそよろしくお願いします。』 『とてもカッコいいですね。ラインを交換してビデオ通話したいです』 俺はビックリした。女性の方からライン交換をもちかけさらにはビデオ通話したいというお誘いがきたのだ。 『まだ仕事だから』 『はい!待ってる』 『何時に終わる?』 こっちから通話する時間を聞こうと思ってたが向こうから聞いてきた。 『夕方6時ごろとかどうでしょう?』 『わかった!待ってる!仕事頑張ってね』 俺は仕事が終わると急いでラインした。 『ごめんごめん。今仕事終わった』 『ううん。大丈夫♪』 『さっそくビデオ通話する?』 『いいよ』 スマホの画面に可愛い女の子が写し出された。 『こんにちは』 『あ、はじめまして』 『仕事お疲れ♪』 彼女はニコッと笑い髪を風で棚引かせていた。 『リーちゃんも仕事帰り?』 『うん!仕事帰り♪仕事大変?』 『大丈夫♪大丈夫♪』 『仕事終わりに疲れてない?』 『リーちゃん見てたら疲れがとんだ♪』 『ありがとう』ニコッ 『日本語うまいね』 『大学で勉強したから』 『今度一緒に遊ぼう♪』 『じゃあ今治ぞうで』 『ん…今治象?』 俺はそんな生き物いたかと頭をフル回転させる。 『今治城か!』 『そうです。そうです』 まだまだ日本語を覚えたての幼稚園児としゃべってるみたいな感覚だが目の前に可愛い女性というギャップに俺はドキドキした。
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