アマテラス

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アマテラス

昨日は一睡もできず、ゲーム画面でいろいろ操作したがあの時の使役ボタンは見つからず。スサノオは待受画面でひたすら寝ていた。 山林小学校にて 『おはよ!結城!』 『おはよー愛ー』 『どうしたの?眠たそうな顔をしてるけど』 こいつは天上愛、幼なじみでクラス一番のじゃじゃ馬娘だ。 『いや、ちょっと昨日は寝れなくて』 『ふーん。そうなんだ。それより陰陽師バトルフロンティアやった?面白いでしょー!』 『ああ、スサノオが当たったよ』 『えーいいなー!あたしなんて必死に貯めてた召還札全部使ったけど当たらなかったよ』 『愛はリリース初日からやっていたけど何が目玉キャラだったんだ?』 『それはもちろんアマテラスよ!』 『昨日父ちゃんが言ってたなアマテラスっどんな神様なんだ?』 『フッフフ。よくぞ聞いてくれました。アマテラスは天界の守護神で数多の神様を従える超絶美女神よ』 『ふーん。超絶美女ねー』 『結城ー学校終わったら八代神社にいかない?ヤマタノオロチ討伐スポットになってるから』 『討伐スポット?』 『うん、何人かでパーティーを組んでヤマタノオロチを討伐するの』 『へぇーヤマタノオロチを倒したら何があるんだ?』 『草薙の剣が手に入るわ』 『草薙の剣?草を刈れる剣か?』 『もー何いってんの?三種の神器のひとつで日本神話において一番有名な剣よ』 『へぇー♪じゃあ学校が終わったら校門の前で待ってるな』 八代神社 『結城ー♪おまたせ♪』 『遅い!どんだけ待たせるんだよ』 『ごめーんクラスメイトの里子ちゃんと話し込んじゃって』 『1時間だぞ!1時間!もう夕方回って晩飯の時間だ』 『さくっと倒して帰ったら大丈夫♪』『テヘペロ♪』 愛が舌を出して謝る姿に俺はイラっとした。 『さぁさぁ!行くぞ!』 『ちょっと待ってよ~』 社には竹林が生い茂り、辺り一面、彼岸花が咲いていた。 『ここで共闘ミッションを発動させるわよ』 愛はスマホの画面を触り、共闘ボタンを押したようだった。 ザワザワ ザザ。。ザザ…ゲギャゲギャギャー 俺たち二人の前に頭が8本ある蛇が現れた。 『なにこれ!?こいつ!?ヤマタノオロチ?』 愛は尻餅をついてガタガタ震える。 『愛逃げろ!』俺は咄嗟に石を投げつける。 ヤマタノオロチはこっちに頭を向け雄叫びをあげる。 ゲギャゲギャゲギャギャー 『なんだ?うるせぇな。寝れねぇじゃねぇかよ』 結城のスマホからスサノオの声が聞こえ、使役ボタンが点滅している。 『昨日と同じだ!』すぐさま使役ボタンを押した。 スサノオが一升瓶の酒を片手に現れた。 『うぃ~ひっくぅ。気持ちわりぃぜ』 スサノオは足取りがおぼつかずふらふら歩いていた。 『これは…ダメかも。そうだ!愛!使役ボタン見えるか?』 『ええ!?なにこれ。どうしよ。どうしよ。』 『落ち着け愛!今はスマホの使役ボタンを押すんだ』 『えっ?何このボタン?』愛は恐る恐る使役ボタンを押した。 愛のスマホから神々しい姿をした美女アマテラスが現れた。 『我を呼んだのはおまえか?』 『はっひー!そうです』愛はタジタジになりながら答えた。 『なんじゃヤマタノオロチとは懐かしいのう。わらわが成敗してくれる』 『八咫之鏡』ピカー 鏡から光が溢れだし、ヤマタノオロチが光とともに消えていく。 『スッゲー!つえー…』 俺と愛は呆然とアマテラスが地面に着地するのを見ていた。 『なんだ姉貴じゃねえか』 スサノオが酔っ払ってアマテラスの肩を叩く。 『げっ!おまえは』 アマテラスは眉間にシワをよせて、あきらかに関わりたくない仕草をみせた。 『こんなところで何をしてんだ?』 『それはこっちの台詞じゃ!』 『まぁまぁ姉貴そんな怒んなよ』 『うるさい!おまえというやつはいつもいつも目障りな』 『そんな機嫌悪くするなよ。また拗ねて岩宿にひきこもるきか?』 『なっ!なっ!おまえが天界で暴れまわるからだろ!』
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