第8話 もう守られてばかりじゃない(4)★

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 突拍子もない要求に智也がぎょっとする。構わず、陽翔は言葉を加えた。 「キスマークついてる智也とか誰にも見せたくないし、俺にしか見えないところにつけたいなあって――駄目かな?」 「っ、独占欲オバケかよ……」 「ねーえ、お願い」 「………………」 「……さっき食べた肉まん、美味しかったね?」 「わーったよ! ケツ向けりゃいーんだろ!?」  どうやら観念してくれたらしい。渋々といった感じではあるが、ベルトに手をかけてズボンを脱ぎだす。 「あ、パンツも脱いで?」 「注文が多いなチクショウ!」  悪態をつくも、智也は言われたとおりに下着も下ろしてくれた。四つん這いになり、腰を突き出してくる。 「なあ、これハズいんだけど」 「大丈夫、俺しか見てないから」 「そういう問題じゃねェ……って、ちょ!」 「智也の恥ずかしいところ、丸見えだね?」  すぐさま陽翔は脚をより大きく開かせ、秘部がよく見える体勢を取らせた。そうして位置を調整しつつ、無防備な内腿に顔を寄せていく。
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