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第8話 もう守られてばかりじゃない(5)★
「っ、あ……」
力強く吸いつけば、智也の口から甘い声が漏れた。
陽翔はそっと口を離し、赤い印のついた場所を指先でなぞる。
「エッチなとこにつけちゃった。……好きにしていいんだったよね?」
言って、次々と鬱血の痕を残していった。股間に近い、際どいところにも遠慮なく唇を落とし、そのたびに智也の体はピクピクと反応を示す。
次第に居たたまれなくなったのか、智也が陽翔のズボンを寛げてきた。すでに昂っていたものを取り出すなり、つうっと先端に舌を這わせてくる。生温かい感触に包まれて、陽翔は思わず息を呑んだ。
「そこ、舐めてくれるんだ?」
「うるへ……手持ち無沙汰なんだよ」
図らずも《シックスナイン》の形になってしまったわけだが、期待していなかっただけに、嬉しさと興奮が入り交じる。
「じゃあ、こっちもほぐしてあげないとね」
陽翔は双丘を割って、奥まった箇所に舌を這わせた。途端、智也が肩越しに振り向いてくる。
「バッ、どこ舐めてんだよ! 汚ねェだろッ」
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