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第8話 もう守られてばかりじゃない(6)★
「待って、智也。ゴム付けるから」陽翔はすかさず声をかけたが、
「いーよ、ナマでもっ……」
吐息交じりに呟いて智也が腰を落としてくる。ずちゅっ、と濡れた音を響かせながら、先端が柔らかい粘膜に迎え入れられ、陽翔の口からも小さく呻き声が漏れた。
「っ、く……」
薄い膜の隔たりがないぶん、生々しい感触や体温がより鮮明に伝わってくる。
いつも以上に敏感になっているのは、きっとお互い様だろう。智也もまた感じ入っている様子だった。
腰を支えてやりつつ、やがて己の分身が智也の体内にすべて収まる。
しばらく馴染ませるようにじっとしていたら、智也の方からゆるりと動き始めた。陽翔の腹に手を置き、ゆっくりと上下運動を繰り返す。
「くっ……ん、はっ」
智也は熱に浮かされたような表情を浮かべていた。潤んだ瞳と半開きの唇が艶めかしく、普段の勝ち気な印象とのギャップも相まって、ひどく淫猥な光景に思えてならない。
「智也ってば、エッチで可愛い……」
思わず陽翔は喉を鳴らす。智也の太腿を撫で上げてから腰を掴み、勢いづけて下から突き上げた。
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