473人が本棚に入れています
本棚に追加
智也が体を痙攣させる。同時に内壁が収縮し、陽翔の欲望がぎゅうっと締めつけられた。
ラストスパートをかけるべく、陽翔は箍が外れたように腰を叩きつける。
「ひ、ぐっ! イッてる――まだイッて、からあ!」
「イッてる? でも、出してないよね?」
智也のものは張り詰めたまま、ビクビクと脈打っているだけだ。
いわゆる《ドライオーガズム》――射精を伴わない絶頂を迎えている最中らしく、陽翔が奥を突き上げるたび、智也は悲鳴のような声を上げた。どうにも恥じらいがあるようで、いつもは声を出したがらないのだが、今は声を抑える余裕もないらしい。
「あ、あっ、ハル、ハルぅ……っ」
いつも素っ気ない彼も、こういったときは決まって蕩けた顔になり、何度も甘ったるく名前を呼んでくる。それが堪らなく愛おしくて、もっともっと悦ばせたくなってしまうのだ。
最初のコメントを投稿しよう!