473人が本棚に入れています
本棚に追加
第8話 もう守られてばかりじゃない(7)★
「いいっ――ぜんぶ、俺んなかにだせよっ……」
「じゃあ遠慮なく……っ」
今日何度目かもわからない煽りを受け、陽翔は欲望のままに一番深いところに自身をねじ込む。そして、ドクンッという脈打ちとともに精を放った。
「……くっ」
「あ、ああぁぁ……ッ」
直後、智也もまた絶頂を迎えたようで、甲高い嬌声が上がった。
内壁がきゅうきゅうと収縮を繰り返す。最後の一滴まで搾り取られる感覚を味わいつつ、陽翔はたっぷりと己の欲望を注ぎ込んだ。
「ハルの、すげ……まだ出てる」
肩を大きく上下させて智也が呟く。若干の恥ずかしさを陽翔は覚えた。
「ご、ごめん、すごく気持ちよくって。……大丈夫? お腹、ヘンな感じしない?」
「平気だって。つーか腹んなか、あったかい感じして――ちょっとクセになりそうかも」
智也は体を弛緩しきって、体重を預けるように陽翔の胸板へ頬をすり寄せてくる。すると自身が抜け落ちて、先ほど出したものが溢れ出てくる感覚がした。
「……やべ、なんか出ちまった」
最初のコメントを投稿しよう!