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オリジナル インテンション
ーー痛む心はさながら花火のように、儚く散りゆくもので、なのに鮮明に心に焼きつく。
時間が解決してくれるだとか信じていない訳じゃないけれど、その時間が有限だから、そんな癒しに時間を浪費するのが勿体なく思う。
だけど、僕の意図なく残り続ける痛みは、いっそ強烈に痛めつけてくれればいいものの、まるでそれを楽しむかのようにじんわりと傷口に触れていく。
壊れてしまって何も感じなくなればいい。自分を守るために誰かを嫌ってしまうくらいなら。
壊れてしまって何も感じなくなればいい。あんなに好きだったはずの彼女が嫌いになるくらいなら。
多分きっと、この僕の痛みを理解してくれる人はいないだろう。
きっと、そんな事でって惨めに思う人ばかりだろう。
でもそんなの知るもんか。この痛みは僕のもの。誰かに見せるつもりなんて端からないんだから。
そうして傷心に肩まで浸かった僕はまた思い出す。今となっては最悪の思い出を。
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