7人が本棚に入れています
本棚に追加
それが、私の中を駆け抜けた一瞬を、「私」は今でも覚えている。
恋が始まる時を、一目惚れの瞬間を、落雷に例えて、雷が落ちるなんていうけれど、本当に体に電気が走った。
いや、比喩ではない。
本当に2000ボルトの電圧が、体を駆け巡ったのだ。
どのくらい意識がなかったのか、わからない。
いきなり、それはきて、体が跳ね上がり、視界が白く戻った。
AEDの電気ショックに、意識が浮上し、反動のように目を見開いた。
その一瞬、あなたの顔を捉えた瞬間、
「私」は、私の心臓に電撃を与えた、あなたに一目惚れの恋をしたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!