終章 幸せをもう一度

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 エルマが尋ねるとレオンが笑う。 「そういう石なんだ。暗いところで発光する」 「きれい」  手を動かすと光が揺れた。それはまるで闇夜に舞う蛍のように見える。 「──今日、楽しかった。みんな笑ってた」 「飲みすぎたんじゃないか」 「また飲みたい」  エルマがレオンに抱きついた。普段ならあまりこういうことはしない。これが酒の力か。 「やけに甘えるな」 「そういう日もある」  服の隙間からお互い手を入れて触れ合う。熱が高まっていく。 「ここもちょっとでかくなったんじゃないか」  両手でエルマの胸の膨らみを確認するように触れながら、レオンがしみじみとつぶやいた。  「食べろってうるさいから、太ってきた」  べたべたレオンに触れていると、熱っぽい目で見つめられた。  ズボンの中に、手を入れるともう固くなっていた。握って上下に擦ると、体ごと引き寄せられる。 「なんだその慣れた手つきは」 「前に睡眠薬で眠らせてる間に、可能なのか確かめるため触ってた」  初めて聞くことにレオンが顔をしかめる。
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