終章 幸せをもう一度

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「はぁ……。よく知りもしない男になんてことを。危なっかしい。森で拾ったのが俺でよかった」 「うん。レオンでよかった」  普段あまり心情を言葉にしないエルマの素直な言葉に、レオンが破顔した。  静かに唇を交わす。  長い夜になりそうだ。  二人の家のベッドは大きいから、森のように狭くはない。でも結局レオンがベタベタくっついてくるのであまり意味はないのかもしれない。  十二歳も年上のレオンは、落ち着いていてもいいような気もするが、飽きもせずエルマに夢中だった。 「エルマ、なんかまたきれいになったような……」  常にエルマに触れていないと死ぬのかと聞きたくなるほど、あちこち触りたがる。  肌着の下に手を突っ込んであちこち触れてきた。唇を奪い合うように重ねる。   「くすぐったい」 「エルマが悪い。俺を誘惑してる。出会った時からずっと」 「レオンが森に落ちてたから悪い」  罪をなすりつけ合っているうちに、いつのまにかすべて服を脱がされ、レオンの唇が全身を這う。何度されてもその刺激には慣れることがない。 「エルマ、すごい感じやすくなってないか?」 「しつこくするから……あ」
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