終章 幸せをもう一度

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 レオンの頭を押しのけようと、手で押してもびくともしない。太くて長い指が無遠慮に体内をかき回し、舌が周辺を這う。なかなかやめてくれない。    体の奥まで指を押し込められ、敏感な突起を吸われるとついにエルマが果てた。下肢をがくがくと震わせているエルマをレオンが上から抱き、そっと瞼に口づける。 「は……やだ。早く」  お願いすると中心に押し当てられた剛直が一気に奥まで入ってきた。もうわけがわからなくなってくる。思い切り足を開かれ、普段人に決して見せないであろう姿を見られることに今でも慣れない。  高ぶってくるとレオンは、エルマの限界なんかお構いなしになる。翌朝反省しても夜になると忘れるらしい。どうやらこの行為は人から知性とか理性を奪うようだ。 「どんどん感じやすくなってるな」  大分慣れたとはいえ、エルマの小柄な体で受け入れるにはやはり大きすぎる。こんな凶器みたいなものを押し込まれて、正気でいられるはずがない。  濡れた音と、レオンの吐息が室内に響く。 「ぎゅっとして」  一分の隙もなくきつく抱き合っていると、心も満たされてくる。汗ばんだレオンの背に手を回す。
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