終章 幸せをもう一度

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 激しく突かれ、わけがわからなくなってくる。最奥までぐりぐりと押し付けられて、入り口が押し広げられている。  エルマを思いやる余裕がなくなってきたレオンが容赦なく穿つ。 「や、はげし……あっ」  蕩(とろ)けそうなほどに、腹の奥が熱くなりきゅうきゅうと中が狭まっていく。また果ててしまった。 「ほんと、慣れてきたよな。前と全然違う」  にわかに律動が激しくなったと思うと、お腹の中に熱いものが溢れ、レオンも果てたことを知る。 「一晩一回までの約束、今日はなしな」  寝不足になって怒ったエルマがさせた約束だった。が、度々反故にされている。憲兵とは規律正しくあるべきだといつも言っているのに、その私生活は乱れている。 「え……? あ、嘘」  しばらくぎゅっと抱き合ったあと、再び固さを取り戻したレオンがそのまま二回目を始めた。  ──レオンの体力はおかしい……。 「はっぁ、まだするの」 「悪い。収まらない」  途中何回か眠ってしまったが、その度(たび)激しくされて起こされた。すでに何度果てたかわからない。 「今晩だけ許してくれ」  謝り続けていたが、全然信用できない。
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