手紙

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   さいごのおぼえていることを書きなさいと言われたので書きました。  体の大きなおじいさんが、ぼくの書いたかみを見て少しわらいました。きみは手紙をわたしに行くとちゅう、こうつうじこにあったんだよ、っておしえてくれました。 「きみがいのちがけでわたした手紙は、ちゃんとミチちゃんが読んでくれたよ」  大きなおじいさんが大きなはんこをかみに押しました。『天国行き』って書いてます。 「へんじがきけるのはずーっと先だけど、かならずまた会えるからまっていようね」  おじいさんの言うことはよくわかりません。でも、おじいさんはやさしそうだからしんじてみようと思います。ミチちゃんにまた会えるまで、ぼくは『天国』でまつことにしました。
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