思い立ったが
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「また相談なしで出発かよ。お前はいつもそうだよな」 彼は無言で微笑んでいる。 「俺が行きたかった沖縄も、お前は何も言わずに一人で行ったし」 俺は深く息を吐く。 「今回だって、声くらいかけて欲しかったよ。一緒に連れてけなんて言わないからさ」 黒い額縁に収まった彼は、ずっと無言で微笑むだけだ。
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